日本政策金融公庫

政策金融公庫の融資にかかる期間|審査から長くなる場合の理由4つ

「日本政策融資公庫の融資にかかる期間はどれくらいだろう」

「コロナ融資なら審査期間は通常よりも早いのかな」

日本政策融資公庫の融資を利用したいと思っている人の中には、実際融資を受けられるまでにどのぐらいの時間がかかるのかといった疑問を持っている人も多いでしょう。

この記事では、日本政策金融公庫で融資を受けるまでにかかる期間、審査に時間がかかる理由、最速で融資を受けるための方法などを紹介していきます。

日本政策金融公庫でできるだけ早く融資を受けたいという人は、ぜひ参考にしてみてください。

政策金融公庫の融資にかかる期間はどのくらい?

日本政策金融公庫の融資にかかる時間は、初めて融資を受ける場合と、過去に融資を受けたことのある場合で異なります。

いずれの場合も、必要な書類を日本政策金融公庫に提出をした後に面談が行われるという流れは変わりません。そして、提出した書類と融資面談の結果を総合して、審査結果が判断されます。

ここでは、初めて融資を受ける方と過去に融資を受けたことのある方の、融資にかかるまでの期間を解説するので、見ていきましょう。

初めて融資を受ける方

初めて融資を受ける方の場合は、審査にかかる時間は平均で2週間~3週間ほどです。

提出された書類の1つ1つを確認するという作業が必要になってくるため、相応の時間が必要とされます。特に「事業計画書」「資金繰り表」などの確認に時間がかかる傾向です。

また、日本政策金融公庫はあくまでも融資ですから、返済能力があるかという視点での審査も慎重に行う必要があります。

初めての利用では、そういった部分の審査も丁寧に行うので、書類などの審査には2~3週間ほどかかると見ておいた方が良いでしょう。

書類に不備などがあると、さらに時間がかかってしまいます。少しでも審査を早めたい場合には、書類の不備や記入ミスなどがないかの確認が重要です。書類の審査が全て完了すると融資面談へ進むことができます。

過去に融資を受けたことがある方

過去に融資を受けたことがある方の場合は、審査にかかる時間がかなり短縮されます。

過去に融資を受けている人の審査が完了するまでの期間を平均すると、1週間から2週間ほどです。

時間が短縮される理由の1つとして、日本政策金融公庫で過去に融資を申し込みした際のデータが残っていることがあげられます。これによって確認すべき書類が減り、審査にかかる時間を大幅に短縮させています。

また、対面での面談ではなく、電話で面談が実施できることも時間短縮の要因となっているでしょう。

ただし、前回の融資から3年以上が経過している場合はこの限りではありません。3年以上経過している方は、初めて融資を受ける方とほぼ同じ期間を要します。

実際の審査にかかった期間の実例

実際に審査を行った場合、書類不備などのミスもなければ、以下のような流れで融資が可能です。

  • 書類作成
  • 申し込み、融資面談
  • 審査結果の連絡、契約書の郵送
  • 融資の振り込み

書類作成に1週間、面談までに1週間、審査結果の連絡や契約書の郵送までは大体10日前後といった流れが1番スムーズです。

問題なく審査を通過できれば、1カ月程度で融資を受けられます。

書類不備などがないよう事前に確認して、面談対策などもしっかり行っておきましょう。

審査までに時間がかかってしまう理由4つ

審査が長引いても良いことはありません。ここでは、審査が長引いてしまう原因を紹介していきます。

  • 書類の準備に手間取っている・不備がある
  • 面談日の予定が合わず、決まらない
  • 融資の金額が大きい
  • 複雑なビジネスモデルのため、担当者の理解に時間がかかる

審査にできるだけ時間をかけたくないという人は、上記のような点に注意する必要があります。それぞれ詳しく解説していくので、当てはまる内容があればしっかりと対策していきましょう。

書類の準備に手間取っている・不備がある

書類に不備がある場合には、書類の確認が行われ、必要であれば修正提出が求められます。

内容が間違っていないか確認するのは当然ですが、文字を丁寧に書くことも重要です。

日本政策金融公庫の担当者が書類を確認していく上で、どうしても読めない、判別できない文字があればその都度確認しなければなりません。

確認は基本的に電話連絡にて行いますが、何度も確認をしなければならない書類を提出すれば、それだけ時間がかかってしまうでしょう。

また、不備があった場合には、再提出のための新規書類の作成にも時間がかかります。このような事態を招かないために、必要書類の確認と作成のための準備はしっかりと行いましょう。

面談日の予定が合わず、決まらない

日本政策金融公庫では、書類審査が完了すると融資面談が実施されます。これは、融資を申し込んだ方と日本政策金融公庫の担当者が顔を合わせ、融資に関わる最終確認をする場です。

当然、日程の調整が行われますが、お互いの予定が合わなければ、その都度日程が先延ばしにされてしまいます。

忙しい状況の中でも時間の調整を積極的に行い、早期に融資面談が実施できるようにすれば、審査完了までの時間を短縮することも可能です。

基本的には、日本政策金融公庫の担当者の都合に合わせることになるでしょう。

融資の金額が大きい

日本政策金融公庫ではさまざまな融資がありますが、最大で8,000万円までの融資が可能です。

もちろん全ての方が対象になっているわけではなく、特定の条件下での融資額となっています。

仮に条件が満たされていたとしても、融資希望金額が大きければそれだけ審査も慎重です。書類の確認も細部にまで細かく確認されることになるので、通常の融資よりも時間がかかるでしょう。

融資金額の1つの目安として「月商の3カ月の金額」があげられ、それを超える融資を希望する場合は、厳しい審査が必要です。

融資額が大きい場合は、書類の不備や不足には細心の注意を払って、審査への対策も十分に行わないと、審査に時間がかかってしまうでしょう。

複雑なビジネスモデルのため、担当者の理解に時間がかかる

ビジネスモデルが複雑な事業などは審査に時間がかかってしまう傾向です。

担当者が融資の判断を行うためには、ビジネスモデルの理解が欠かせません。

シンプルなビジネスモデルは理解がしやすく、その分判断も付きやすいですが、複雑なビジネスモデルは理解までに時間がかかるだけでなく、判断が難しいです。

特に、新しいビジネスモデルの場合、判断の基準となる実例がないため、慎重に審査を行う必要があります。

複雑なビジネスモデルや新しいビジネスモデルの場合には、担当者がビジネスモデルを理解しやすい書類の作成が必要といえるでしょう。

融資を最速で受けるための方法

融資を少しでも早く受けるためには、入念な準備が必要です。ここでは、日本政策金融公庫での融資を最速で受けるための方法を紹介します。

  • 書類の準備は2・3カ月前から行っておく
  • 保証人や担保を準備しておく
  • 自己資金はコツコツと。見せ金は怪しまれるのでNG
  • 担当者に不安がある場合は担当者を変えてもらう
  • 無理のある事業計画は立てない

これから日本政策金融公庫の融資を受けようと思っている人は、参考にしてみてください。

書類の準備は2・3カ月前から行っておく

融資を受けるためには書類の作成が必須です。普段作成しない書類を作るため、準備にも時間がかかります。

特に、事業計画書や資金繰り表などの書類は時間を要するだけでなく、細心の注意を払って作成しなければなりません。記載する数字の桁を1つ間違えてしまうだけで、大きな問題となってしまいます。

書類の不備は審査に時間がかかる大きな要因の1つです。早い段階から準備に取り掛かっていけば、時間をかけて焦らずミスがない書類を作成していけるでしょう。

また、不備がないように必要な書類の不足を十分に確認するためにも、2〜3カ月前からの準備が必要です。

保証人や担保を準備しておく

日本政策金融公庫では、税務申告を2期以上行っている場合で、4,800万円までの融資であれば、無担保・保証人なしでの融資も可能です。

しかし、担保を必要としたり、保証人を必要とする融資の場合は、必要書類などを事前に準備をしておかなければいけません。

特に、証書を取り寄せる必要がある場合などは、発行されるまでの時間を含めて、早めに取り掛かることが大切です。

自己資金はコツコツと。見せ金は怪しまれるのでNG

自己資金が多い方が良いのはもちろんですが、見せ金などでごまかそうとするのは絶対に避けるべきです。提出した書類をしっかりと確認すれば、見せ金の類は見抜かれてしまいます

当たり前のことですが、創業資金などに利用する自己資金は、コツコツと貯めていくのが理想です。自己資金が少ない場合には融資を断られる可能性があります。

自己資金がまだ少ないという人は、自己資金を貯めるか融資希望額を少なめにするなどの対策をしましょう。

担当者に不安がある場合は担当者を変えてもらう

日本政策金融公庫に限った話ではありませんが、企業や組織である以上たくさんの人がいて、担当してくれる人によって態度なども異なります。

優しく丁寧に対応してくれる担当者もいれば、そうでない人もいるでしょう。

アドバイスや事前相談の場合は、形式的に担当者の変更は可能です。しかし、担当の変更を希望する場合、その理由を明確にしなければなりません。

そのため、明らかに担当者の対応に不備があった場合のみ変更できると考えておいた方が良いです。

融資の判断は、担当者のみの判断で決定されるわけではありません。申し込みをする側が担当者に合わせて対応するのがベストでしょう。どうしても担当者と合わない場合のみ、相談してみましょう。

無理のある事業計画は立てない

書類を確認する担当者も、融資を判断する担当者もいわばプロです。融資を受けたい一心で、無理のある事業計画を立ててしまえば、当然断られます。

事業計画に無理があると判断されてしまえば、融資にリスクが伴うとされ、融資を受けることができなくなってしまいます。事業計画は、無理のない現実的な計画を立ててください。

そもそも、事業計画がしっかりしていなければ、創業してもうまくいかないことが多いでしょう。自分のためにも、丁寧な事業計画の作成が大切です。

新型コロナウイルス感染症特別貸付の場合の融資にかかる期間は?

融資制度 ご利用いただける方 融資限度額 融資期間(うち据置期間)
新型コロナウイルス感染症特別貸付 新型コロナウイルス感染症の影響により、一時的な売上高の減少等業況が悪化している方 別枠6億円 設備資金:20年以内(5年以内)運転資金:15年以内(5年以内)
新型コロナウイルス感染症対策挑戦支援資本強化特別貸付 新型コロナウイルス感染症の影響を受けた方であって、関係機関の支援を受けて事業の発展・継続を図る方 別枠7億2,000万円 20年・10年・5年1ヵ月(期限一括償還)

出典:日本政策金融公庫公式サイト

日本政策金融公庫の融資の中には、下記の種類の融資があります。

  • 新型コロナウイルス感染症特別貸付
  • 新型コロナウイルス感染症対策挑戦支援資本強化特別貸付

これらは新型コロナウイルス感染症の影響により、一時的な状況悪化となっている方に向けた貸付です。

この新型コロナウイルス感染症特別貸付の場合、融資にかかる期間は平均すると2~3週間程度となっています。

また、審査を通過して契約書類を日本政策金融公庫に返送してからは、ほぼ1週間以内に融資が開始するというスピーディさです。

審査までにかかる時間は他の融資と大きな差はありませんが、融資が決定してからの対応は他の融資と比べて格段に速いといえます。

まとめ

日本政策金融公庫で融資を受ける場合、初めての人は2週間〜3週間程度、2回目以降で前回の融資から3年以内の人は1週間〜2週間程度で融資が受けられます。

審査を少しでも早く受けるためには、以下の点に注意しましょう。

  • 書類の準備は2・3カ月前から行っておく

  • 保証人や担保を準備しておく

  • 自己資金はコツコツと。見せ金は怪しまれるのでNG

  • 担当者に不安がある場合は担当者を変えてもらう

  • 無理のある事業計画は立てない


提出する書類に不備がないか、誤記載などのミスがないかも入念にチェックしてから書類を提出するのが、審査期間の短縮をするための近道です。

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