検索キーワードの調べ方|検索上位を取るために必要な選定方法のコツも紹介

2022年6月2日

メディア、ブログ運営をするうえで欠かせないのが「検索キーワード選定」ですが、そのためにはどのような検索キーワードが有効かを調べる必要があります。
キーワードボリュームや関連キーワード、再検索キーワードなど、ひとくちに検索キーワード調査といっても調べることは多々あります。

この記事では、検索上位を取るための検索キーワードの調べ方から失敗しないための選定方法まで分かりやすく解説します。きっとあなたの「そうそう!それが知りたかった!」という情報が見つかりますよ。

検索キーワードとは

検索キーワードとは、ユーザーが検索エンジンで検索した語句、キーワードのことです。言い換えれば「ユーザーが知りたがっていること≒検索キーワード」ということになります。

検索キーワードを正しく分析、把握、選定することで自社メディアや個人ブログで求めている「想定ユーザー」を上手に集客できるようになります。

ただ、検索キーワードにはいくつか種類があります。下記3つの検索キーワードは、メディア運営をしていくうえで必須の知識になりますので覚えておきましょう。

  • サジェストキーワード
  • 関連キーワード(再検索キーワード・LSI)
  • PAA(People also ask)

見慣れない言葉も多いと思いますので、それぞれの意味を簡単に解説していきます。

サジェストキーワード|一緒に検索されることの多いキーワード群

サジェストキーワードとは、検索ボックスに「検索キーワード」を入力した際に表示されるキーワード群のこと。

その名の通り、Googleなどの検索エンジンが「あなたが入力したキーワードで検索をかけた人はこんな検索することが多いよ」と提案してくれるものです。

サジェストキーワードを調べることで「該当キーワードで調べている人が他にどんなことを知りたがっているのか」を推測できるようになります。

関連キーワード(再検索キーワード・LSI)|他の人が次に調べたキーワード群

次は「関連キーワード」です。関連キーワードとは、該当キーワードで検索した人が「次」に検索することが多い検索キーワード群のこcrowdと。

再検索キーワードやLSI(Latent Semantic Indexing)とも呼ばれており、疑問解決ができなかったユーザーが「再度検索をかけたキーワード」と言い換えることができます。

この関連キーワードを分析することで「ユーザーは結局なにを知りたかったのか」を推測することができるようになります。

PAA(People also ask)|他の人が行った質問(キーワード)

PAAは、日本語訳で「他のひとはこちらも質問しています」という意味をもつ、自分と同じことを調べた人が他に知りたがっているキーワード(質問文)のことです。

日本語版Googleでは、2022年以降よく表示されるようになってきたため、SEO対策のトレンドのひとつとして注目されています。

PAAは、関連キーワードなどと異なり「明確な質問文」と「答え」がセットで表示されているため、検索ユーザーのニーズを知る上で非常に重宝します。

検索キーワード選びは SEOにおいても超重要!

SEO対策と聞くと「高品質なコンテンツを作る」「サイトの内部設計をしっかりする」などのイメージが強いと思いますが、実はそれと同等以上に重要なのが「検索キーワード選び」です。

なぜなら、検索キーワードの選定段階でミスをしてしまうと「本質的な見込み顧客を集められない」「どれだけ高品質なコンテンツを作っても上位表示できない」といった問題が起きてしまうからです。

SEO対策は、「適切なキーワード」を選んだ上で、高品質なサイト作りをしないと意味がなくなってしまいます。

では、SEO対策をするうえで「適切なキーワード」を選ぶためにはどうしたらよいのでしょうか。

  • 検索キーワードの調べ方
  • 検索キーワードの選定方法

の順に解説します。

検索キーワードの調べ方

検索キーワードの調査方法は、「検索キーワード調査ツール(SEOツール)」を使うのがおすすめ。ツールを使うことで時短にもつながりますし、手動で調べるよりより正確な検索ボリュームを把握することができます。

検索ボリューム:検索エンジンにおいて1ヶ月で検索される回数の概算のこと。SEOツールによって数値にブレがあるため目安として使うことを推奨します。

検索キーワードを調べるツールは「無料ツール」と「有料ツール」に分かれるため、この記事ではおすすめの無料ツール、有料ツールを1つずつ厳選して紹介します。

無料で検索キーワードを調べるなら「ラッコキーワード」

ラッコキーワードは、無料で使えるSEOツールのなかで最も有名なツールのひとつ。以下の通りキーワード調査に欠かせない機能をバランスよく取り揃えているため、まだ本格運用を始めていないメディア担当者や、ブログ初心者にとって強い味方になってくれます。

使い方も簡単で、検索ボックスに調べたい検索キーワードを打ち込むだけでデータ抽出が可能。注意点としてはキーワード選定に欠かせない「検索ボリューム」の調査は有料機能になっている点。

無料でなんとか調べたい場合は、少々手間はかかりますが「aramakijake」という簡易的に検索ボリュームを調べられる無料ツールと組み合わせてつかってみましょう。

ただし、データの精度は有料ツールと比べて低くなってしまうため「目安」として活用することを推奨します。

有料でも使う価値あり!オールインワンSEOツール「tami-co」

企業のオウンドメディア運営を担当している、個人ブログでも月数十万円の売り上げを狙いたい。と考えている人はコストをかけてでも「有料のSEOツール」を活用するのをおすすめしています。

なぜなら、有料SEOツールの方が費用対効果に優れているからです。例えば今回紹介するtami-coでは、以下のキーワード群を「ボタンクリック1つ」で完了させることができます。

  • サジェストキーワード
  • 関連キーワード(再検索キーワード)
  • 検索ボリューム
  • 競合取得キーワード
  • 共起語(AI抽出の独自データあり)
  • 広告出稿用キーワード

さらに、調べたキーワードで上位表示しているサイトコンテンツの特徴や、タイトル、見出し設定、文字数、どんなキーワードを盛り込んでいるかetc…も同時に調べ上げることができるため「時間効率」が格段にアップします。

包括的にどんなキーワードがあるのか調べるもよし、1つのキーワードで上位表示させるために必要なデータを深く分析するもよしの「オールインワンSEOツール」といえます。
tami-coについて詳しく見てみる

検索上位を獲得できる検索キーワードの選定方法

検索キーワードの調べ方が分かったところで、次は「どうやって検索キーワードを選べばよいのか」を説明していきます。

せっかくコンテンツを作ったのに、

「全く上位表示されない」
「流入数はあるのに全然成約につながらない」
「時間をかけている割に全然割に合わない成果しか発生しない」

といった状況になってしまうのは避けたいですよね。

そのためにも、ここで「正しい検索キーワードの選定方法」を学んでおきましょう。キーワード選定の方法は以下【5ステップ】で行います。

  • 自分が売りたいサービス/商品は「どんな悩みを持つ人」にとって有益なのかを考える
  • 1で考えた悩みを持つ人は「どんなキーワードで検索するか」を考える
  • 2で考えたキーワードを検索キーワードツールで調査・分析をする(検索ボリューム調査)
  • 検索ボリュームは、自社/自分のサイトでも狙える範囲のものか精査する
  • 競合サイトのドメインや運営企業/団体をチェックして「上位が狙える可能性があるかどうか」を考える

1.自分が売りたいサービス/商品は「どんな悩みを持つ人」にとって有益なのかを考える

最初からキーワードベースで調査をするのではなく、まずは「自分が売りたい商品/サービス」はどんな悩みを解決できるのかをしっかりと分析しましょう。

たとえば、あなたが「ゲーミングPC」をアフィリエイトとして売り込もうと考えている場合は、以下のようなユーザーに対して記事を書き、流入を狙うことが成功のための「絶対条件」になるはずです。

  • ゲーミングPCはどれがおすすめなのか分からない人(顕在的なニーズ)
  • 安くて使いやすいゲーミングPCを探している人(顕在的なニーズ)
  • ゲーミングPCのメリットを知りたい人(顕在的なニーズ)
  • FPSなどのPCゲームで勝つ方法を調べている人(潜在的なニーズ)
  • ゲーム動作が重くて困っている人(潜在的なニーズ)

他にも、企業サイトで「広告運用サービス」を提供したいと考えている場合は、以下のような悩みを抱えているユーザーの集客が成功の鍵になるはず。

  • 自社サービスのプロモーションに苦戦している
  • 広告を出したいけどノウハウがなく困っている
  • 広告出稿しているにもかかわらず成果が悪い
  • ブランディング方法が分からない

このように「ユーザーの悩みベース」から「狙うべきキーワード」を絞りこむのがおすすめかつ効果的です。

2.1で考えた悩みを持つ人は「どんなキーワードで検索するか」を考える

次は、1で考えたユーザー像(ペルソナ)は、どんな言葉で検索をするのか考えてみましょう。

ここまでの工程は、「オフライン」の作業になります。おすすめの方法は「大きめの紙1枚」と「ペン」を用意して、「検索しそうな言葉(キーワード)」を書き出すというもの。

連想される言葉をどんどん繋げていく「マインドマップ」で考えられるキーワードを書き出してみることで、頭の中でユーザー像の整理もでき、「本来集客すべきユーザー」を集めるために必要な「検索キーワード」が見えてきます。

3.2で考えたキーワードを検索キーワードツールで調査・分析をする(検索ボリューム調査)

ここからは、ツールに頼りつつ「効率的かつスピーディー」にすすめていきます。2で考えたキーワードを検索キーワードツールを使って「検索ボリューム」を調査します。

検索キーワードの検索ボリュームは以下の3つにカテゴライズされるので覚えておきましょう。

種類 検索ボリューム 上位表示の難易度
ビッグワード(1語のキーワードなど) 10,000以上 高い
ミドルワード(○○ おすすめ、○○ やり方のような2語掛け合わせのキーワードなど) 1,000以上10,000未満 普通
スモールワールド(○○ おすすめ △△のように3語以上の掛け合わせキーワードなど) 1,000未満 比較的簡単

4.検索ボリュームは、自社/自分のサイトでも狙える範囲のものか精査する

以下の表の「難易度」にも記載した通り、キーワードの検索ボリュームが大きければ大きいほど「競合性」も高くなり、上位表示が難しくなります。

種類 検索ボリューム 上位表示の難易度
ビッグワード(1語のキーワードなど) 10,000以上 高い
ミドルワード(○○ おすすめ、○○ やり方のような2語掛け合わせのキーワードなど) 1,000以上10,000未満 普通
スモールワールド(○○ おすすめ △△のように3語以上の掛け合わせキーワードなど) 1,000未満 比較的簡単

また、SEOはコンテンツの質だけでなく「ドメインの強さ(運営企業の信頼性・検索エンジン上での知名度、被リンク獲得数などによって決まる)」も関係します。

そのため、むやみに「検索ボリュームが大きいキーワード」ばかりを狙ってコンテンツを作っていると思うように上位表示できず工数ばかりが膨らんでしまうケースが大半です。

ですから、もしあなたが担当しているサイトが立ち上げ前または立ち上げから間もない場合には、「2語、3語を掛け合わせたミドル〜スモールワード」からキーワード選定することをおすすめします。

または、ビッグキーワードに対する「関連、サジェスト、再検索キーワード」から狙うアプローチ方法もおすすめですよ。

例:医療脱毛系のサービスを提供しているサイトの場合

初めから「医療脱毛 おすすめ」などの激戦区ワードを狙うのではなく、以下のような「ユーザーの細かな悩み」を解決する記事から着手する。

5.競合サイトのドメインや運営企業/団体をチェックして「上位が狙える可能性があるかどうか」を考える

最後は、選定したキーワードの競合サイトを分析して「自社/自分のサイトで戦えるかどうか」を調べます。おおまかな判断基準は以下の通り。

検索上位10サイトのうち「大手企業ドメイン、公的機関ドメイン」が何割をしめているかを調べる

→上位5サイトの中に「個人ブログや公的機関以外のサイト」があれば狙いやすい
→企業、公的機関ドメインのみしかない場合は難易度が非常に高い

まだ立ち上げて間も無く、ドメインの評価が低い時点では「個人ブログでも上位表示できているキーワード」から狙ったり、2語、3語の掛け合わせキーワードから選ぶのが正攻法です。

検索キーワード選定でやりがちな失敗例

検索キーワード選定で失敗しないためには、ありがちな失敗例を知っておく必要があります。

SEOで上位表示できず、挫折してしまう典型パターンを2つ紹介します。

キーワードボリュームばかりに気を取られて「無謀」な検索キーワードを狙ってしまう

「どうせ狙うなら大きなキーワードボリュームのキーワードを狙おう!そっちのほうがお金になりそうだし。」という安直な考えでキーワード選定をしてしまうと、半永久的に上位表示ができず「手間だけがかかってしまう」という結末に…

そうならないためにも、最初は「上位表示できるキーワードはどれなのか」をしっかりと調べる必要があります。

集客しても意味のないユーザー(見込み顧客ではないユーザー)を集めてしまう

SEO対策の本質的な目的は、上位表示させることではなく「見込み顧客を集めること」です。

自社が売りたいサービス/商品を使う予定がないユーザーばかり集めても意味がありませんよね。ですから、ちゃんと「自分達の見込み顧客が調べるキーワードなのか」を調査・分析してからキーワードを決める必要があります。

見込み顧客が調べている「利益につながる記事かどうか」は、検索した際に表示される「広告の数」が参考になるのでチェックしてみましょう。

狙った検索キーワードで上位表示させるには?

では最後に、狙ったキーワードで上位表示させるためにはどうしたら良いのか。

結論としてはSEOに強い記事構成、コンテンツを作り、適切に内部リンクをつないであげればOKです。

ただ、言っている意味はわかったとしても一体どうしたら良いのかわからないですよね。そんなときにおすすめなのが「SEOツールの活用」です。

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まとめ

今回は、検索キーワードについて解説してきました。検索キーワード選定は、サイト運営における「設計図」となる重要工程です。

ないがしろにせず、しっかりとツールを使い「意味のある検索キーワード選定」をこころがけましょう。

© よむしる