SEOで上位を狙うために重要な項目の一つが「被リンク」です。
被リンクとは、外部サイトから自社サイトに向けて貼られたリンクのことで、Googleからのサイト評価にも大きく影響されるといわれています。ただ、被リンクをSEO施策に活用する際には、被リンクチェックが行えるツール使わないといけません。
そこで今回は、被リンクの重要性をおさらいしたうえで、おすすめの「被リンクチェックツール」を6つ紹介していきます。
目的に合ったツールを見つけて、SEO施策の効率化を図りましょう。
被リンクとは?
「被リンク」とは、外部サイトから自社サイトに向けて貼られたリンクのことです。自社サイトからすれば、リンクを受け取る立場になるので、被リンクといわれています。
ちなみに、自社サイトから外部サイトへ向けて貼られたリンクのことを「発リンク」と呼ぶので、併せて覚えておきましょう。
外部サイトAから自社サイトBへのリンクが貼られている→外部サイトAから被リンクを受けている
自社サイトBから外部サイトAへのリンクを貼っている→外部サイトAへの発リンクを貼っている
また、被リンクには他の呼び方もあり、「外部リンク」や「バックリンク」と呼ばれることもあります。
被リンクの重要性
では、なぜSEOにおいて被リンクが重要だといわれているのでしょうか。その答えは、「良質な被リンクが多いサイト=評価が高いサイト」としてGoogleが評価するといわれているからです。
たとえば、レストランAとレストランBがあり、それぞれのレストランに対するお客さんからのレビューが、以下のようになっているとします。
- レストランA:レビュー数10件/すべて高評価
- レストランB:レビュー数100件/すべて高評価
客観的にみて、どちらのレストランの評価が高いでしょうか。多くの人が「レストランB」と答えますよね。レビュー数を被リンクの数に置き換えて考えてみると、Googleの評価においても同じことが言えるのです。
さらに言えば、被リンクの「質」も重要になってきます。サクラを使ったレビュー100件よりも、有名美食家のレビュー10件の方が、レビューの価値が高いのと同じように、被リンクにおいても「高評価を得ているサイトからの被リンク」が重要だといわれています。
おすすめの被リンクチェックツール6選
それでは、SEOにおいて重要性の高い「被リンク」を調べるためには、どうすればよいのでしょうか。ここからは、おすすめの被リンクチェックツールを6つ紹介します。無料ツールと有料ツールに分けて説明していくので、目的に合ったツールを選んでみてください。
個人ブログなど、比較的小規模サイトで簡単に調べられればOKという方は、無料の被リンクチェックツールでも問題ないでしょう。逆に、企業サイトなど規模が大きく、被リンク施策をしっかりと立てる必要がある場合は、有料の被リンクチェックツールから選んでみましょう。
>無料被リンクチェックツールはこちら
>有料被リンクチェックツールはこちら
無料被リンクチェックツール
まずは、使用ハードルの低い、無料被リンクチェックツールを3つ紹介します。特に、Google Search Consoleは、Web担当者の必須ツールになるので、使い方も覚えておくとよいでしょう。
- Google Search Console
- Hanasakigani.jp
- Backlink Checker(無料版)
Google Search Console
Google Search Consoleは、自社サイトの「獲得順位、獲得キーワード、クリック数」を調べることができる、被リンクチェックツールです。サーチコンソールやサチコと略称で呼ばれることもあります。
今回は、サーチコンソールを使った「被リンクの確認方法」を紹介します。
使い方はとても簡単です。左メニューの「リンク」の項目を選択すると、以下4つの被リンク情報を調べることができます。
- 外部リンクの総数と外部リンクを多く獲得している自社ページ
- 内部リンクの総数と内部リンクが多く貼られている自社ページ
- どのサイトドメインから多くのリンクを獲得しているか
- どんなテキストリンクで外部リンクを獲得しているか
被リンクの詳細というより、被リンク数の全体感を把握するのに役立ちます。
hanasakigani.jp
(参照:hanasakigani.jp)
hanasakiganiは、自社サイトと競合サイトの被リンクを簡単に調べられる無料ツールです。aramakijakeという検索ボリュームチェックツールの姉妹ツールです。
どんなテキストで、どのサイトから被リンクをもらっているのかも確認することができます。
また、競合サイトが獲得している被リンクについても、「キーワード」を入力すればチェック可能です。ただし、分析結果のソート機能やグルーピング機能がないため、調査データの加工には少々手間がかかります。
Ubersuggest(無料版)
(参照:Ubersuggest)
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)は、回数制限つきで無料利用可能なSEOツールです。分析内容は以下の通り、被リンク調査で知りたいポイントを網羅してくれています。
- 参照ドメイン数(何ドメインから被リンクをもらっているか)
- 被リンク数
- 被リンク数の推移
- 被リンクの獲得・消失情報
- 被リンクの詳細(テキスト、URLなど)
ただ、無料のままだと「1日3回」という制限があるので、競合サイトが多い人気キーワードを狙っていたり、自社サイトの規模が大きかったり、複数サイトを運用していたりする場合には、有料版にするかそのほかのSEOツールを検討する必要があります。
有料被リンクチェックツール
続いては、有料被リンクチェックツールを紹介します。無料ツールと比較すると使用ハードルは上がるものの、無料ツールよりも多種多様な分析ができるため、結果としてコストが浮くこともあります。
有料だからあまり使いたくないという考えは一旦捨てて、どんなツールがあるのか、自分ならどんな活用方法があるかを考えながら確認していきましょう。
- Ahrefs(エイチレフス)
- SEMRUSH(セムラッシュ)
- Ubersuggest(有料版)
Ahefs(エイチレフス)
(参照:Ahrefs)
Ahrefsは、被リンクチェックだけでなく、キーワード調査や競合獲得キーワード調査など、SEOに関するさまざまなデータを分析できるツールです。
主な機能は、以下の通りです。
- 被リンク調査(自社サイト・競合サイト)
- 自社サイトの現状分析(順位・キーワード獲得情況など)
- 競合サイトの調査
- キーワード調査
- トレンド性の高いコンテンツの調査
被リンクの調査方法は簡単で、「Site Explorer(サイトエクスプローラー)」というメニューを選択し、調べたいサイトのURLを入力するだけで調査できます。
さまざまな調査結果が表示されますが、被リンクチェックをするのであれば、下記の3機能を使うのがおすすめです。
被リンク
「被リンク」の項目では、どのページからどんなアンカーテキストで被リンクを受けているかを確認することが可能です。自社サイトだけでなく、競合サイトのドメインを入力すれば、競合サイトが獲得している被リンクを確認することもできます。
被リンクの全体像を把握できる機能だと言えます。また、キーワードや被リンクタイプなどでフィルターをかけられるため、情報整形のしやすさも魅力です。
アンカーテキスト
被リンクは、どんなテキストでリンクされているかも重要な要素の一つです。Googleに対して、「このテキストに関連したサイトだよ」と伝えることができるからです。
そのため、「アンカーテキスト」の項目では、受けている被リンクは自分達が想定しているアンカーテキストになっているかを確認するのに役立ちます。
特に、提携企業や別ドメインの自社サイトからの被リンクのアンカーテキストがどうなっているかは、必ずチェックしましょう。
内部被リンク
「内部被リンク」は、自社サイト内でどのようにリンクが貼られているか確認できる機能です。Googleに評価させたいページに内部被リンクを集めることでSEO効果が期待できるため、どのページにどんな内部被リンクを集めるかを考える際に役立ちます。
(関連記事:エイチレフスの使い方)
SEMRUSH(セムラッシュ)
(参照:SEMRUSH)
SEMRUSH(セムラッシュ)は、自社・競合サイトの分析に強いSEOツールです。被リンクチェックという観点で重宝する機能は、以下の通りです。
- バックリンク分析
- バックリンクギャップ(自社サイトの被リンクと競合サイトの被リンクの差)
バックリンク分析では、被リンクを受けているサイトのURLやアンカーテキストを調べることができます。さらに、そのサイトの内部リンク、外部リンクの数まで確認できるため、被リンクの質を見極めるのにも役立ちます。
また、SEMRUSHの中で特に重宝するのが、「ギャップ分析」です。自社サイトドメインと競合サイトドメインを入力することで、被リンク数の差や自社サイトが獲得できていない被リンクの洗い出しを行ってくれます。
ギャップ分析を活用して、未獲得の被リンクをもらえないか営業しにいくといった施策を打つことも可能になります。
Ubersuggest(有料版)
(参照:Ubersuggest)
先ほど無料ツールでも紹介したUbersuggestですが、有料プランにすることで、最低でも100回/日、最大900回/日調べられるようになるため、複数サイトを運営していても十分リサーチすることができます。
機能面でも表示できる調査結果のデータ数が増え、無料版以上に利便性が上がります。
被リンクチェック方法は無料版と同じなため割愛しますが、企業サイトレベルの大規模サイトの担当者であれば、有料プランの方が結果として工数を浮かすことが期待されるため、有料版も検討してみるとよいでしょう。
被リンク否認ツール
良質な被リンクを集めることは大切ですが、低品質・スパムサイトからの質の悪い被リンクを拒否することもSEO施策をするうえで非常に重要です。
被リンク否認をするためには、無料ツールで紹介したサーチコンソールを使います。
Google Search Consoleを使った被リンク否認の仕方
手順は以下の通りで、難しい工程はありません。ただ、闇雲に被リンク否認してしまうとサイト評価が落ちてしまうことがあるので、明らかなスパムサイトやいやがらせ目的であると判断できるURLのみ、否認するようにしましょう。
- サーチコンソールの「リンク」機能で、被リンクの一覧をエクセルとしてダウンロードする。
- ダウンロードしたエクセルデータを確認して「否認リスト」をテキストファイル(txt)で作成する。文字コードを「UTF-8」または「7-bit ASCII」で保存する必要があるので注意が必要。
- 作成したテキストファイルを「https://search.google.com/search-console/disavow-links」にアップロードして完了。
頻度は高くなくてよいですが、数ヶ月間隔で定期的に行うことをおすすめします。
被リンクチェック結果の活用方法
被リンクツールを使って自社サイトへの被リンクを確認したからといって、満足してはいけません。本当に重要なのは「調査データをどう活用するか」です。
この章では、被リンクツールの調査結果をどのように施策に落とし込んでいくのかを参考程度に解説します。
ポイント
- 自社に足りない被リンク元のリストアップ
- 被リンクが多いページと少ないページのコンテンツ差を調べる
- 被リンクの多いページの抽出&内部リンク施策に活用
自社に足りない被リンク元のリストアップ
まずは、競合サイトにあって自社サイトにない被リンクの洗い出しに活用する方法です。
たとえば、自社サイトには評価の高い企業サイトからの被リンクがなく、競合サイトにはあるというリンクが見つかれば、被リンクをもらえないか営業したり、同業種の大手企業からリンクをもらえないか施策を練ったりすることができます。
大手企業からの被リンク獲得が難しい場合にも、意外と関わりの深い企業からの被リンクがない場合には、「コンテンツ連携をして相互リンクを貼りましょう!」という提案もできるかもしれません。
被リンクが多いページと少ないページのコンテンツ差を調べる
被リンクチェックはサイト単位の施策だけでなく、ページ単位の施策にも役立ちます。
集客ページ、収益ページを問わず、自社サイト内にはサイトのメイン記事がいくつかあると思います。全てのページでSEO上位を取れていればよいのですが、なかなかそう上手くいかないものです。
そこで、被リンクチェックをメインページごとに行うことで、被リンク数や被リンクを受けているドメイン検証をすることができます。
その後に、コンテンツ同士を見比べてコンテンツ差異を見つけることができれば、リライトやコンテンツ追加の方針を立てることもできますよね。
被リンクの多いページの抽出&内部リンク施策に活用
自社サイト内の被リンクの多いページはどこなのかを探すこともできます。
そして、被リンクの観点から評価が高そうなページから、評価を上げたいページへの内部リンクを設置してあげれば、SEO順位向上も期待できます。
ただ、闇雲に内部リンクを増やすのではなく、あくまで「ユーザー目線で関連性のある記事」への内部リンクを増やすようにしましょう。
被リンクチェックツールとの組み合わせがおすすめのSEOツール
今回は主に、被リンクチェックツールの紹介をしてきましたが、被リンクだけ力を入れればよいというとわけではありません。良質な被リンク獲得には、良質なコンテンツが必要不可欠です。
そこで最後に、被リンクチェックツールと相性のよいSEOツールをひとつ紹介します。
それは、「tami-co(タミコ)」というSEOコンテンツ制作に特化したSEOツールです。
tami-coでは主に、以下の調査・分析ができるため、コンテンツ制作の設計から執筆までの作業を効率化することが可能です。
- 検索ユーザーのニーズを把握
- 検索エンジンから求められているコンテンツの傾向
- 調査キーワードの月間検索回数
- 調査キーワードの月別の検索推移
- 順位別の想定アクセス数
- ユーザーの顕在ニーズと潜在ニーズの抽出
- 記事の企画作成支援(タイトル、見出し、コンテンツ)
tami-coを活用して良質なコンテンツを作り、被リンクチェックツールを使ってよりよいコンテンツになるように内部施策を進めるという好循環を作ることができます。
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