自社サイトのアクセスアップのためにSEO対策をしたい!でも、SEO対策って具体的に何?最近よく聞くコンテンツSEOって何?という段階で足踏みしている人もいるのではないでしょうか。
コンテンツSEOは、注目されているSEO対策の1つです。継続することで、中・長期的なSEO効果を狙うことができ、集客にも貢献します。
今回は、SEO初心者に向けて、コンテンツSEOを徹底解説します。コンテンツSEOのメリット・デメリット、手法・運用のポイントまでを紹介するので、これからSEOをスタートしようと考えている人はぜひ参考にしてください。
コンテンツSEOとは何?検索上位ページを狙う施策
コンテンツSEOとは、簡単に言えばサイトの内容をユーザーニーズに合ったものにすること。検索する人が読みたくなる・求めている内容のサイトにすることによって、検索エンジンが有益なサイトと評価し、結果、検索上位へと押し上げられます。
そのためには、ユーザーがどんなキーワードで検索しているか、どんな情報を求めているのかを調査・分析する必要があります。
自社サイトをユーザーニーズに合わせた内容にアップデートしていくこと、これがコンテンツSEOです。
コンテンツSEOとコンテンツマーケティングの違い
コンテンツSEOと合わせて良く目にする言葉で、コンテンツマーケティングという施策があります。
コンテンツマーケティングとは、現代のマーケティングの中心とも言えるもの。自社サイト、ソーシャルメディア、セミナー、無料のメールマガジンや広告などを使い、あらゆる媒体で「ユーザーが知りたいコンテンツ(情報)」を「ユーザーが求めるタイミング」で発信します。これによって、潜在顧客を育て、購買意欲を持たせる、総合的なマーケティング手法です。
コンテンツSEOは、検索エンジンに対する施策です。ユーザーニーズに合わせたサイト作りをして、検索エンジンに評価されることでアクセスアップを狙います。コンテンツマーケティングの手段の1つとも言えます。
コンテンツSEOのメリットは?5つの恩恵を紹介
コンテンツSEOが注目される理由は、検索エンジン以外でも幅広い効果があることがわかってきたためです。それでは、コンテンツSEOのメリットとはなんでしょうか?下記5つの恩恵について紹介します。
コンテンツSEOの5つのメリット
- 潜在ニーズにアプローチ
- 長期的な集客
- 拡散性がある
- ブランディング
- 商談やプレゼンでもアピールしやすい
潜在ニーズにアプローチできる
今は買わないけれど、将来的に顧客になりそうなユーザー(潜在的な顧客)はたくさんいます。コンテンツSEOはそんな潜在的な顧客にアプローチする施策です。
興味を持っている・興味を持つ可能性のあるユーザーに情報発信を続けることで、ファンになってもらい、将来的に顧客になるよう育てる将来性を秘めているのがSEOの特徴といます。
それゆえ、潜在層かつ多方面に自社サイト・サービスをアピールしたいと考えている人は、SEO対策が最もニーズに適した施策といえるでしょう
長期的な集客が期待できる
コンテンツSEOのもと作られた良質なコンテンツは、一度作ってしまえばサイトに残ります。検索エンジンからの評価が高ければ、その後も検索で上位表示されるため、長期的な集客が期待できるのです。
コンテンツSEOによって構成された記事は、そのサイトの財産・価値の1つとなります。
しかし、SEO対策の効果は早くても2~3ヶ月は掛かると言われています。そのため、即効性を求めた集客には向いておらず、中長期で芽が出る施策というのを覚えておきましょう。
拡散性が高まる
TwitterやFacebookなど、SNSでシェアされた記事が気になって、つい読んでしまうことはありませんか?ユーザーにとって有益と思われる情報は、検索エンジンだけでなく、SNSを通して拡散される時代になりました。
これまで興味がなかったけれど、思わずチェックしたくなる情報。そんな情報がわかりやすいサイト=ユーザーに有益なサイトとして、次々とシェアされ、新しい顧客が開拓されます。
サイトのブランディングに繋がる
あるキーワードで上位表示されるということは、その分野に関して詳しい・信頼できるという「ブランド」を獲得できます。
また、自社サイトがどのキーワードに強いかを知ることで、サイト・サービス自体の新たな方向性・ブランディング形成のヒントになることも。
マーケティングにかける予算があり、より多方面にアプローチできるブランドを形成したい方は、SEO対策を施策の一環として始めると良いでしょう。
商談やプレゼンの場面にも活用できる
自社サイトがSEOによって上位表示されるということは、それだけ内容に信頼度が高く、わかりやすい・ユーザーにも有益という証拠です。わかりやすくまとめてあるため、営業・プレゼン資料としても活躍します。また、SNSで拡散されバズるような内容であれば、それだけで信頼度を後押しするツールと言えます。
それ故、SEOコンテンツの質を上げることは、Chrome上の評価だけでなく多方面で評価されるようなコンテンツを作ることが最も大事です。
品質を下げて低予算かつ大量のコンテンツを作るということは、会社にとってのリスクにもなりかねないので覚えておきましょう。
コンテンツSEOにデメリットはある?
コンテンツSEOの大きなメリット5つを紹介しましたが、逆にデメリットはあるのでしょうか?どんな物事も、メリットだけではありません。
ここからは、コンテンツSEOのデメリットを解説します。メリット・デメリットの両方を理解し、SEOに役立ててください。
コンテンツSEOのデメリット2つ
- 即効性は低い
- 時間がかかる
即効性は期待できない
お金を払えば検索上位表示されるリスティング広告と違い、コンテンツSEOは短期間で結果が出るものではありません。
コンテンツの内容を見直し、検索エンジンのクローラーによって評価をしてもらうまでには、短くても数日、長くて数週間という期間が必要です。
また、上記で説明した内容はあくまで「インデックス」されるかどうかの話。検索上位(10以内)に表示されるには、2~3ヶ月はみておいた方が良いでしょう。
コンテンツの制作に時間がかかる
ユーザーニーズを分析し、ニーズに合わせたコンテンツ内容に熟していくためには相当な期間も必要です。分析結果から構成し、有益なページを作るにも相当な時間がかかります。
また、1ページだけSEOを頑張っても大きな効果は得られません。検索上位表示される魅力的なページをたくさん持っていることで、サイト全体の評価に繋がります。このため、サイト全体がある程度のボリュームになるまでは、思うような効果が出ないこともあります。
ユーザーが関心を持ち、ある程度評価されるようになってから真価を発揮するのがコンテンツSEOです。時間がかかる点はデメリットですが、起動に乗れば長期的に集客できるツールとして期待できます。
コンテンツSEOの作成手順・やり方
「理論はわかったから、実践したい!まずやってみよう!」という人に向けて、ここからはコンテンツSEOの流れを紹介します。
ユーザーニーズに応えた益のあるコンテンツを目指すためには、具体的には下記7つの段階を踏んでいく手順になります。1つずつ解説していきましょう。
コンテンツSEOの流れ
- step1:3C分析
- step2:対策キーワードの選定
- step3:記事構成案の作成
- step4:コンテンツの原稿の執筆
- step5:検索エンジンに評価されるように内部SEOを施す
- step6:コンテンツの校閲
- step7:リライト
step1:3C分析
3C分析はコンテンツSEOの準備段階的なもの。3C分析の3Cとは、Customer(顧客や市場)・Company(自社)・Competitor(競合先)のことです。この3つの調査は、マーケティングには欠かせません。
自社の強みは何か。自社が狙う市場で、顧客が何を求めているか。その市場には競合先があるのか。競合に勝つためにはどのキーワードを選べばいいのか。徹底して分析しましょう。
3Cそれぞれの分析をすることで、顧客が求めるコンテンツや競合先を上回るためのヒントを見出すことができます。十分な情報が揃わなければ、ユーザーが満足するコンテンツにはなりません。しっかりと調査を行いましょう。必要な情報が揃ったところで、いよいよコンテンツSEOへ。次の「対策キーワードの選定」へと進みます。
step2:対策キーワードの選定
対策キーワードの選定はコンテンツSEOのキモとなるもの。次の5つのステップを経て、選定していきます。
必要な5つのステップ
- ユーザーの検索する目的を知る
- キーワードの候補を調査・決定
- 競合先のキーワードを調査
- 自社サイトの方向性・テーマを決める
- 競合先の調査
まずは、ユーザーが何を目的に、どのようなキーワードの組み合わせで検索をしているかを知るところからスタートです。キーワード選定ツール・競合分析ツールを使い、ユーザーのニーズと競合サイトの傾向から、キーワード候補を絞り込んでいきます。
競合先となる検索上位サイトをチェックすることで、方向性が掴めます。必要なキーワードや、自社が推したい内容も追加し、オリジナルのテーマを決めましょう。
step3:記事構成案の作成
キーワードとテーマが決まった次は、記事の骨格を決める「構成案」を作成します。ライターや担当者が執筆するための前段階として必要なのが構成案です。
キーワードさえ入っていれば記事として良質なのかといえば、そうではありません。ユーザーが満足できる内容の記事だからこそ、検索エンジンにもユーザーにも認められるブランドと成り得るのです。そのためにも、記事の方向性を定めた構成案が必要となります。
構成案では、見出しにどのキーワードを盛り込むか、どのような方向性で執筆するかを決めます。また、上位表示される競合先の見出し・方向性を参考にして、ユーザーが求めている要素を取り入れていきます。
step4:コンテンツの原稿の執筆
コンテンツSEOの原稿の執筆において、特に注意したいのが下記です。
原稿執筆に重要な要素
- 上位サイトの傾向
- オリジナリティ
- 可読性の高さ
- 情報網羅性
まずは検索上位サイトに目を通しましょう。検索エンジンに評価される理由・ユーザーが満足する情報の傾向がわかります。上位サイトの内容を参考にして原稿を執筆することで、検索エンジンからもユーザーからも評価の高いコンテンツへと繋がります。
しかし、上位サイトの丸コピーでは評価は下がるどころかペナルティを受けることに。上位サイトが扱う情報を網羅しつつ、独自の情報も盛り込んだ内容で、ユーザーがより魅力を感じる内容にしましょう。
ユーザーが満足するためには、読みやすい内容(可読性の高さ)であることも大切です。文字ばかりでは飽きてしまうため、画像や装飾を入れることで、飽きさせない構成にすることで、最後まで読んでもらう仕組み作りをします。
step5:検索エンジンに評価されるように内部SEOを施す
自社サイトの現状を知り、自社サイトにどんな課題があるのか・現状を確認しましょう。タイトルタグ・ディスクリプション・見出しタグなど、検索エンジンが評価する項目を確実に押さえることで内部SEOとなります。
また、表示速度が遅いページや、リンク切れの多いサイトは、見ているユーザーがストレスを感じます。リンク切れは検索エンジンが評価を下げる要素となるため要注意です。
表示の待ち時間が長いと閲覧をやめてしまうこともあるため、表示速度ツールで表示の遅いページをチェックしたり、リンク切れのチェックを怠らないようにしましょう。
step6:コンテンツの校閲
記事を書いたら終わりではありません。質を高めるために、必ずコンテンツの校閲を行いましょう。
誤字脱字が多い記事や、日本語のおかしい記事は、それだけでユーザーの不信感となります。また、出典・引用元等の情報ソースが怪しい記事があると、サイト全体が信頼されません。
スマートフォン向けの記事であれば、スクロールばかりさせる長い記事はユーザーが疲れて離脱してしまいます。文章が長すぎていないか、句読点が適切に入っているか等、上位サイトを参考に見直しましょう。
step7:リライト
情報は常に変わるもの。古い情報のままでは、新たな競合先が新情報で記事を書いた時に勝てません。新しい情報を追加し、記事としての価値を高めるためにも、リライトは必要です。
過去に作成した記事の検索順位が下がってきたら、キーワードと競合先を再調査しましょう。不足している情報を追加することで、検索順位が上がる可能性があります。
また、常に最新情報を発信するサイトとして、改めて高い評価を受けることに繋がります。
まとめ:数年後の集客力を向上するためにコンテンツSEOを始めよう!
コンテンツSEOは、すぐに結果が出るものではありません。しっかりとした調査・分析からコンテンツを作り上げ、ある程度の量があることで評価も高まっていきます。
検索エンジンから評価されるまでに時間はかかるものの、ページを公開すれば資産として蓄積されるため、長期的な集客効果・ブランディングに繋がります。また、近年はSNSの拡散によって、魅力的な内容であれば検索エンジン以外からも流入が期待できるようになりました。
大切なのは、ユーザーのニーズに応え続けること。リライトや内部SEOによって、ユーザーが読みやすい「価値あるコンテンツ」であり続ける努力も必要です。