「アイデアはないけど、とりあえず起業したい」「起業したいけど何から始めたら良いのか分からない」という方が多いのではないでしょうか。
日本政策金融公庫の調査によると「関心があるけど起業したことがない理由」の35%が「ビジネスのアイデアが思いつかない」となっています。これは「自己資金が不足している」に次いで、2番目に多い理由です。
そこでこの記事では「起業したいけどアイデアがない場合にするべきこと」や「タイプ別の起業アイデア」について解説していきます。ぜひ当記事を最後までお読みいただき、自分で起業するアイデアを見つけるきっかけにしてみてください。
起業したいけどアイデアがない場合にすべきこと
「アイデアがなくて起業に踏み込めない」「どのような市場にアプローチして行くべきか……」というような悩みを抱えている方も、多いのではないでしょうか。起業したいのであれば、セミナーに参加して話を聞いたり、情報を集めたりしてアイデアを見つけることをおすすめします。
ここでは、起業したいけどアイデアがない場合にすべきことを3つ紹介します。
- 起業スクールを受講する
- 商工会議所で開催されている起業・独立セミナーに参加する
- インターネットで情報を集める
1つずつ解説していきます。
起業スクールを受講する
起業したいけどアイデアがない人は、起業スクールを受講してみることをおすすめします。
起業スクールでは「起業への踏み出し方」や「起業アイデアの作り方」など、基礎からしっかりと学べます。
スクールに通うことにより講師からの生の説明を聞けるので、より実践的な知識やスキルを身につけられることがメリット。起業スクールは体系的にカリキュラムがまとめられているため、独学より効率が良いと言えます。
また、疑問点はすぐに質問できるため、分からないことをその場で解消可能。さらに通学型のスクールであれば、起業仲間ができてモチベーションアップに繋がります。
無料説明会や体験授業を行っているスクールもあるので、良さそうなスクールを見つけたら積極的に受講してみましょう。
商工会議所で開催されている起業・独立セミナーに参加する
起業したいけどアイデアがない人は、商工会議所で開催されている起業・独立セミナーへの参加も検討してみましょう。商工会議所は無料で受講できるセミナーを多く開催しており、起業コンサルタントなどの講義を聴けるため、大変おすすめです。
東京商工会議所では、以下のような起業・独立セミナーが開催されています。
創業計画書の作り方などの、初心者向けのセミナーも多く開催されており、経営についてこれから学び始める人にぴったり。
東商イベントカレンダーのページから検索できるので、ぜひ興味のあるセミナーに参加してみてください。
インターネットで情報を集める
起業したいけどアイデアがない人は、インターネットで情報を集めてみましょう。じつは、起業に関する情報を発信しているサイトは多数あります。
多くの起業事例が紹介されているので、ご自身の起業に役立てることができるでしょう。ただし、インターネットで情報を集める際は、信頼性について注意が必要です。以下のような観点で、チェックしてみましょう。
- 発信者が実績のある人物か
- 情報の出典元は明らかにされているか
- 必要以上に読者を煽っていないか
インターネットの情報を参考にする際は、実際に起業して活動している人が意見を述べているなど、信用性の高いサイトを参考にすることをおすすめします。複数のサイトを見てアイデアを探していきましょう。
起業職種ランキング
「起業した方はどのような職種を選択しているのか」と、気になっている方が多いのではないでしょうか。実際にどのような事業をスタートしているのか参考にすることで、ご自身の起業アイデアの参考になります。
ここでは、起業職種ランキングを紹介します。日本政策金融公庫が実施した「2020年度起業と起業意識に関する調査」によると、起業職種のランキングと割合は以下の通りです。
順位 | 職種 | 割合(%) |
1位 | 個人向けサービス(オンラインサロン・家事代行など) | 19.7 |
2位 | 事業所向けサービス業(コンサルタントなど) | 16.3 |
3位 | 情報通信業(アフィリエイトなど) | 12.4 |
4位 | 小売(物販など) | 9.6 |
5位 | 建設業 | 6.7 |
6位 | 運輸(宅配など) | 6.2 |
7位 | 飲食店・宿泊業(フランチャイズなど) | 5.1 |
7位 | 医療・福祉(介護支援など) | 5.1 |
9位 | 製造業 | 3.9 |
9位 | 教育・学習支援業(オンライン講座など) | 3.9 |
11位 | 卸売業 | 3.4 |
12位 | 不動産業、物品賃貸(宅建業など) | 2.8 |
− | その他 | 5.1 |
− | 合計 | 100.0 |
起業した職種の中では個人向けサービス業が最も多く、全体の19.7%という割合になりました。BtoCのビジネスを始める方が多く、アイデアがなかなか出てこないという方は、個人向けのサービスを中心に考えるといいかもしれません。
タイプ別の起業アイデア例
「自分にはどのようなビジネスが向いているかわからない」と、悩んでいる方が多いのではないでしょうか。ご自身のタイプによって、おすすめの起業アイデアが異なります。
ここでは、タイプ別の起業アイデア例を6個紹介します。
- スキルがない場合
- 商品がない場合
- 小資本ではじめたい場合
- お金がない・0円で始めたい場合
- 女性であることを活かしたい場合
- ビジネスに費やす時間がない場合
それでは、1つずつ解説していきます。
スキルがない場合
「起業するにはスキルが必要なのではないか」と、思う方がいるのではないでしょうか。以下のような条件のいずれかを満たすビジネスであれば、スキルがなくても起業可能です。
- キャリアが活用できる
- ビジネスをしながらスキルを身につける
- 既存のビジネスモデルを真似る
特別なスキルがなくても、自分の経験を活かしてビジネスは立ち上げられます。また、フランチャイズなどの再現性の高いビジネスであれば、スキルがなくても始めやすいです。
このような条件に合致した起業アイデアには、以下のようなものがあります。
- 物販
- フランチャイズ
- noteやBrainでコンテンツを販売
この中でも、スキルなしで起業できるビジネスの代表格は「物販」です。商品を安く仕入れて高く売ることは商売の基本です。まずは、使わなくなった本やブランド品などをメルカリで売ってみることからスタートしてみては、いかがでしょうか。
商品がない場合
自分の商品をもっていなくても、起業は可能です。自分の商品がない場合は、既に完成している商品を売りましょう。代表的なビジネスは「アフィリエイト」。
アフィリエイトとは、インターネット上に自分のホームページを開設し、広告主の商品を紹介することで成果報酬を得るビジネスモデルのことです。
アフィリエイトではAmazonの商品を紹介することもできますし、専門のサービス事業者に登録された商品の宣伝も可能。なかには、アフィリエイトで月に数百万円の収益を上げる人もいます。
またアフィリエイトを通じて、マーケティングやセールスライティングのスキルが身につきます。自分の商品がないという方は、アフィリエイトを始めることを検討してみてはいかがでしょうか。
小資本ではじめたい場合
起業したいけど、資本が少ないから始められないという方もいるでしょう。スキルを活用したり、初期投資の少ないビジネスを選んだりすることで、小資本でも起業可能です。
小資本ではじめられる起業アイデアは、以下のようなものがあります。
- コンサルタント/トレーナー
- 営業代行
コンサルタントやトレーナー、営業代行は自分の知識や技術を使ったビジネスなので、大きなオフィスや店舗を構えなければ小資本で始められます。小資本でも起業できる方法はあるので、ぜひ検討してみましょう。
お金がない・0円で始めたい場合
お金が無くても、0円で始められる起業アイデアがあります。インターネットを中心とした事業を展開すると、設備投資などの初期費用がほぼ不要。
お金がかからない起業アイデアには、以下のようなものが挙げられます。
- 業務代行
- コンテンツ販売
- オンライン講座などの教育業
- YouTuber
業務代行には起業の営業代行や、Webサイト制作などがあります。コンテンツ販売は自分の知識や経験をまとめて商品化し、noteやBrainといったプラットフォームで販売する事業のこと。
教育業も教室を作らずに訪問したりZoomなどを利用して「英会話」や「動画制作」などを教えたりすれば、家賃などの固定費がかかりません。また、YouTubeを通して教育事業などを行ったり、コンテンツ発信を行ったりすれば、初期投資を抑えて事業を始められます。
たとえお金がなくても、これらのアイデア次第で起業は可能です。
女性であることを活かしたい場合
主婦やOLなどから起業を目指している方の中には、女性であることを活かしたい方もいるのではないでしょうか。経済産業省の調査によると、女性起業家は男性起業家よりも教育や美容、生活関連の事業割合が大きくなっており、美容の知見や主婦経験を活かして企業する方が多いという結果が出ています。
女性ならではの起業アイデアには、以下のようなものが挙げられます。
- 子育てサロン
- 婚活イベント
- 産後ヨガ
- ネイリスト
- 家事代行
婚活や子育てなどの女性が感じやすい悩みにフォーカスすると、起業アイデアに繋がります。
また経済産業省が発端となり、全国に女性起業家支援ネットワークが広がっており、メンターに相談できるなどの起業支援を受けることができます。ご自身の経験をもとにどのような事業を展開できるか、経験豊富な女性起業家に相談してみましょう。
ビジネスに費やす時間がない場合
「起業したいけど、なかなか時間が取れない」という方も多いでしょう。自分の時間を使わなくても利益が出るビジネスモデルを組むことで、時間があまりかけれらない方でも起業可能です。
ビジネスは仕組み化するまでは、どうしても時間がかかってしまいます。そんな中でもスタートからあまり時間を使わない起業アイデアには「ドロップシッピング」があります。
ドロップシッピングとは、在庫を持たずにインターネット上で商品を販売する手法です。広告などで宣伝を行ったり、販売サイトを設計したりして受注を行い、受注が確定した後はメーカーや仲介業者が対応するというビジネスモデルです。集客ができる販売サイトを作成して仕組み化することができれば、本業の間などでビジネスを行えます。
本業があり時間を確保できない方は、仕組み化できるビジネスを検討しましょう。
起業アイデアの実現・成功に必要な4つのポイント
「どのように起業アイデアを実現させたら良いのか」と気になっている方も多いでしょう。起業を成功させるためには、事業計画を立てるなどの準備を行う必要があります。
日本では、創業後5年経過時の存続率が81.7%というデータがあります。逆に言えば、18.3%の会社は5年以内に倒産しているのが実情です。無計画に起業してしまうと失敗してしまうリスクが高まるので、しっかりと準備をした上で起業を進める必要があります。
出典:2017年中小企業白書|中小企業のライフサイクル|起業後の企業生存率の国際比較
起業アイデアの実現・成功に必要なポイントは以下の4つです。
- 経営スキルの習得
- 事業検証
- 事業計画の作成
- アイデアのブラッシュアップ
それぞれ解説していきます。
経営スキルの習得
起業を成功させて利益を上げ続けるには、経営スキルの習得が必要不可欠です。 求人・転職エージェントのエンワールドによると経営者に必要なスキルは、以下の6つ。
- 明確なビジョン・経営理念を持っている
- 先見性
- 論理的思考
- 高いレベルのヒューマンスキル
- 俯瞰的な視点
- 決断力
とくに、起業後まずは1人で事業を行うのであれば、協力会社やお客様と良好な関係が築けるヒューマンスキルや、現状を分析して筋道の通った考え方で結論が出せる論理的思考力を身につけましょう。
事業検証
残念ながら、思いついた起業アイデアが必ず成功するほど、ビジネスは甘くありません。しっかりと事業検証を行い、計画に抜け漏れがないかチェックしていきましょう。
事業検証のチェック項目には、以下のようなものがあります。
- 市場にニーズがあるビジネスモデルか
- 利用者/購入者にメリットはあるか
- 十分な収益があげられるか
- 独創性が高いか
- 事業の継続性は高いか
- 競合他社より優位性があるか
特に、ユーザーに自社の商品やサービスを利用してもらうため、市場にニーズがあるか検証することは非常に重要です。Web上でアンケートを取ったり、顧客になり得る層にインタビューを行ったりしてニーズをしっかりと確かめ、事業が成り立つかどうか検証しましょう。
事業計画の作成
起業アイデアの検証ができたら、いよいよ事業計画の作成です。事業計画を作ることで、会社の進むべき方向性が明確に。また、銀行から融資を受ける際にも事業計画書の提出は必須です。
日本政策金融公庫は以下の項目に沿って事業計画を作成することを推奨しています。
- 全体の構造、事業イメージ
- 具体的な事業内容
- 創業時の資金計画
- 終始計画
まず、最初に事業の目的やビジョンを固めます。その後市場性の調査を行い、事業規模や将来性を考慮して、具体的な事業内容を固めましょう。その後、創業時から軌道に乗ってからの収支計画を立てていきます。
事業計画は、会社がどのように活動していくかの指針になる大切なものです。起業アイデアが本当に成功するのかを、出資者などの関係者に伝わるように作成しましょう。
アイデアのブラッシュアップ
事業計画ができたら、投資家や成功している起業家からフィードバックをもらい、アイデアをブラッシュアップさせましょう。そうすることで、成功の確率が高まります。
良いフィードバックをもらうためには、人脈も必要。起業家コミュニティなどに所属して人脈を広げ、ビジネスについて相談できる仲間を増やしましょう。
人脈があまりないという方には、起業スクールの受講がおすすめです。実績のある起業経験者やコンサルタントなどが講師をしているケースが多いので、起業アイデアの相談にも乗ってもらえます。メンターのような存在を見つけることができれば、自分のアイデアをどんどんブラッシュアップできるので、ぜひ起業スクールを活用してみましょう。
質の高い起業アイデアを作るなら「WILLFU ENTRE ACADEMY」がおすすめ
「起業アイデアを磨きたいがどうすれば良いかわからない」と、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。質の高い起業アイデアを作るなら「WILLFU ENTRE ACADEMY」がおすすめです。ここでは、「WILLFU ENTRE ACADEMY」をおすすめする3つの理由を紹介します。
- 3ヶ月で実践的なスキルが身に付くカリキュラム
- 実績のある講師・メンターがサポート
- メディア掲載実績多
それでは解説します
3ヶ月で実践的なスキルが身に付くカリキュラム
「WILLFU ENTRE ACADEMY」は、3ヶ月で実践的なスキルが身に付くカリキュラムを提供しており、卒業後はすぐに起業することができます。
カリキュラムは、以下の7ステップで構成されています。
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1経営スキル学習
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2事業アイデア構築
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3事業検証
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4事業計画作成
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5先輩起業家からのフィードバック
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6事業立ち上げ
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7利益ランキング発表・振り返り
とにかく「実践的」であることが特徴で、机上の空論ではなく使えるスキルを体得させます。最終的には事業計画を実際に立ち上げ、収益化したうえで卒業します。
実績のある講師・メンターがサポート
「WILLFU ENTRE ACADEMY」には実績ある講師・メンター陣が揃っており、受講生をサポートできる体制が整っています。講師・メンターの主な所属先や実績は、以下のとおりです。
- 経営スキル学習
- 事業アイデア構築
- 事業検証
- 事業計画作成
- 先輩起業家からフィードバック
- 事業立ち上げ
- 利益ランキング発表・振り返り
他にも、自身が起業した経験を持つ講師・メンターが多数在籍しており、実践的なアドバイスをもらえます。
メディア掲載実績多数
「WILLFU ENTRE ACADEMY」はメディアへの掲載実績が多数あります。主な掲載実績は、以下の通りです。
- 東京MXテレビ「田村淳の訊きたい放題」
- TV東京「ワールドビジネスサテライト」
- AbemaTV「プライムニュース」
- 夕刊フジ
- 日本経済新聞
- NHK「おはよう日本」
このように「WILLFU ENTRE ACADEMY」は多数のメディアで取り上げられ、卒業生も実績を出しています。
セミナーに参加して起業準備を進めよう
起業したいけどアイデアがないという方は、起業スクールを受講したり、セミナーに参加したりして、情報を収集していきしょう。ご自身のスキルや状態によって、おすすめの起業アイデアは異なります。積極的に経営スキルの習得や事業検証を行い、起業の準備を進めていきましょう。
質の高い起業アイデアを作りたいなら、「WILLFU ENTRE ACADEMY」の受講をおすすめします。「WILLFU ENTRE ACADEMY」は起業の知識ゼロからでも、3ヶ月でスキルが身につくビジネススクール。
起業アイデアの作り方から経営スキルの習得まで、実際の体験を通して体系的に学べます。卒業後は「踏み出せばいつでも起業できる」状態を実現します。
開講日は毎週土曜の10〜13時。オンライン授業なので全国どこからでも参加可能です。「90分で起業の踏み出し方が分かる」無料説明会&体験授業を開催しているので、ぜひ参加してみてください。