6月は引っ越し繁忙期の3~4月、ゴールデンウィークがある5月を過ぎて引っ越し需要が落ち着いてくる時期です。
なので年度始めからあまり離れておらず、繁忙期・大型連休を避けた6月に引っ越しを考えている人も多いのではないでしょうか。
実際、3~4月の引っ越しシーズン以外では引っ越し費用が数千円~数万円下がるので、閑散期に引っ越し時期をズラしてもいい場合はお得です。
ただ一口に6月の引っ越しと言っても、時期は上旬・中旬・下旬のいつがいいのか、避けるべき時期はあるのか、などは気になりますよね。
そこで今回の記事では6月の引っ越しについて、「見積もり相場」「特に見積もりが安い時期」「6月の引っ越しの縁起について」といった内容を順番に解説していきます。
6月の引っ越し見積もり相場
6月の引っ越しにかかる費用の相場は、荷物の量・曜日・運搬距離によって異なるものの、一人暮らしの引っ越しは36,218円~63,121円、家族の引っ越しは80,816~119,801円がだいたいの目安になります。
一人暮らしの見積もり相場
6月に単身者が引っ越しをする場合の料金相場は、荷物が少ない引っ越しは36,218~50,193円、荷物が多い引っ越しは41,440~63,121円がだいたいの目安になります。
6月の引っ越し料金相場は、年間の一人暮らし引っ越し見積もり相場の中では6番目に安い価格です。
引っ越しは3~4月が繁忙期で費用が突出して高く、一方で繁忙期以外のシーズンの費用差は最大でも5,000円程度とあまり大きくありません。
6月は最安値の時期というわけではありませんが、3~4月を避けて引っ越し予算を抑えるという意味ではおすすめの時期です。
<荷物量別:料金相場表>
荷物量 | 相場費用 |
少ない | 43,206円 |
多い | 52,281円 |
家族の見積もり相場
6月に家族世帯が引っ越しをする場合の料金相場は、2人家族の引っ越しは80,816~83,135円、3人家族の引っ越しは88,387~97,903円、4人家族の引っ越しは87,059~119,801円がだいたいの目安になります。
6月の家族での引っ越し料金相場は、単身者と同じく年間の家族の引っ越し見積もり相場の中で6番目に安い価格です。
家族での引っ越しが特に格安になるのは9月・11月で、6月はそれらの最安値月と比べると概算で3,000円~5,000円程度は見積もり金額が高くなる傾向があります。
ただ3~4月の繁忙期を避けるだけで20,000円~50,000円ほど引っ越し費用を安く抑えられるのは大きなメリットなので、引っ越し時期が6月になってもいい場合はおすすめの時期です。
<世帯別:料金相場表>
荷物量 | 相場費用 |
2人家族 | 81,976円 |
3人家族 | 93,145円 |
4人家族 | 103,430円 |
6月の引っ越しで見積もり料金が安い日
6月の引越し見積もり料金が安くなる日は、「月曜日」「火曜日」「水曜日」「木曜日」です。
一般的に学生・会社員など多くの人が休日となる土日、また土日で時間が足りない場合は金曜日も使って引っ越しをします。
また大型連休は特に引っ越し需要が集中しますが、6月は祝日がなく3連休以上の大型連休がありません。
なので6月は特定の日というよりも、金土日曜日は引っ越し需要が多く見積もりが高い、月火水木曜日は引っ越し需要が少なく見積もりが安い傾向があると推測されます。
引っ越しの料金が安い日
- 月曜日は見積もりが安い傾向がある
- 火曜日は見積もりが安い傾向がある
- 水曜日は見積もりが安い傾向がある
- 木曜日は見積もりが安い傾向がある
6月は金曜日以外の平日であれば、引っ越し業者に値引き交渉を受けてもらえる場合もあります。
ただし引っ越し業者によっては、6月前半・後半はあまり引っ越し見積もりが安くなりません。
マンションなどの賃貸物件の契約が月初・月末のどちらかで切れることが多く、引っ越しも契約切れに合わせて行われやすいので、各月の上旬・下旬は中旬に比べるとやや引っ越し需要が上がるためです。
なので6月の最安値で引っ越しをするなら、6月中旬の金曜日以外の平日が狙い目となります。
以下に「サカイ引越センター」「アーク引越センター」のサイトからそれぞれ見積もりが安い日付が確認して予約が可能です。
引っ越し業者によってそれぞれ安い日が設けられている場合がある都合の良い日を探してみてください。
6月の引っ越しで見積もり料金が高い日
6月の引越しで見積もり料金が高くなる日は、「毎週土曜日」「毎週日曜日」「月末の金曜日」です。
多くの人は週末・土日の休日を利用して引っ越しを終わらせたいと考えるので、6月に限らず特に土日は引っ越しで人気があります。(※)
なので土日は特に引っ越し見積もりは高くなりがちで、値引き交渉が難しいのがデメリットです。
引っ越しの料金が安い日
- 毎週土曜日は引っ越し需要が高く見積もりが高い傾向がある
- 毎週日曜日は引っ越し需要が高く見積もりが高い傾向がある
- 月末の金曜日は引っ越し需要が高く見積もりが高い傾向がある
なお賃貸マンションなどの契約切れにともなう引っ越しの際には、月末の金土日曜日が人気です。
なので6月の中でも料金面で引っ越しを特に避けたほうがいいのは6月末となります。
(※参考:引っ越しは日通 よくあるご質問のページ)
6月の引っ越しで見積もり料金が安い時期
引っ越しの見積もり料金が安い時期は、引っ越しの依頼件数がそれほど多くない5月~2月までの通常期と呼ばれる期間中です。6月の引っ越しは月別の平均相場から見ると6番目に安い時期となります
6月は6番目に安い
また、来月(7月)の料金相場と比べると、単身引っ越しで2,241円安い、家族2人引っ越しは1,028円高い、家族3人引っ越しは3,101円安い、家族4人引っ越しは14,483円安い傾向にあります。
<世帯別の月別料金相場>
時期 | 一人暮らし | 家族2人 | 家族3人 | 家族4人 |
1月 | 47,427円 | 75,038円 | 91,736円 | 105,268円 |
2月 | 49,705円 | 85,186円 | 51,575円 | 113,039円 |
3月 | 73,043円 | 123,359円 | 151,765円 | 178,835円 |
4月 | 59,940円 | 105,093円 | 119,835円 | 142,367円 |
5月 | 50,132円 | 82,125円 | 97,792円 | 114,516円 |
6月 | 47,743円 | 81,976円 | 93,145円 | 103,430円 |
7月 | 49,984円 | 80,948円 | 96,246円 | 117,913円 |
8月 | 46,040円 | 80,767円 | 94,833円 | 110,326円 |
9月 | 48,514円 | 78,080円 | 90,183円 | 110,384円 |
10月 | 46,071円 | 78,853円 | 93,798円 | 109,381円 |
11月 | 46,325円 | 75,734円 | 99,225円 | 10,3828円 |
12月 | 46,601円 | 78,022円 | 91,297円 | 101,529円 |
※相場費用の参照:引越し侍、SUUMO引越し見積もり
6月の引っ越しは縁起が普通
6月の引っ越しは縁起が普通の時期と言われています。
一般的に引っ越しするのに縁起が悪いと言われるのは、1月・5月・9月です。
その理由は1月・5月・9月が「正五九(※1)」という考え方に当たる月だからだと言われています。
正五九は「しょうごく(またはしょうごくう)」と読みます。旧暦の1月・5月・9月を指し、縁起が悪いとされる理由はいくつかの説があります。
まず1つ目に、日本では1月は正月・5月は田植え・9月は稲刈りといった重要な時期で、厄払いのために神社へ参拝する風習(正五九参り)がありました。そのため正五九を忌む月として避けたという理由です。
また別の説としては、農業中心の時代には正五九に当たる月はそれぞれ「種まき」「田植え」「稲刈り」で人手が掛かる時期でした。その大変な時期に更に人手が必要な引っ越しをぶつけるのは周囲の人にひんしゅくを買う、とされたようです(※2)。
これらの理由から、1月・5月・9月に引っ越し・結婚などを避けるようになったと言われています。
6月は正五九には当たらないので、引っ越しの縁起が悪い月ではないということです。
(※1 参考:東和ハウジング開発株式会社)
(※2 参考:アツギ引越センター)
暦注から見た6月の引っ越しで縁起や良い日は、「大安」「天赦日」「一粒万倍日」で、悪い日は「仏滅」「赤口」「不成就日」「三隣亡」「受死日」が該当します。
暦注とは、カレンダーに記載された日別の「六曜」「二十八宿」「九星」など陰陽道や民間信仰における吉凶(縁起が良いか悪いか)を指します。
引っ越しの縁起が良い日にちを探すなら、一般的な「六曜(※)」では「大安」が良いとされます。逆に縁起が悪いのは「仏滅」「赤口」などがありますね。
また天が全てを許すとされる最高の吉日「天赦日(※)」、物事を始めるのに良いとされる「一粒万倍日(※)」が重なるのが、令和4年の6月10日です。
大安とは重なりませんが、特に縁起が良い日を選ぶなら6月10日がいいです。
ちなみに引っ越しで良いとされる方角の「吉方位」があり、令和4年は「北東」とされています。
なので沖縄から北海道へ、九州から都内へ、など北東方向への引っ越しは縁起が良いということになりますね。
(※参考:国立国会図書館 日本の暦のページ)
縁起が良い日の候補として、令和4年6月の大安・天赦日・一粒万倍日が入る日をピックアップしました。
この中で10日は仏滅に当たりますが、10日は唯一2つの吉日「天赦日・一粒万倍日」が重なる日でもあります。
なので令和4年6月の引っ越しで特に縁起が良い日を選ぶなら10日の予約がおすすめです。
(※参考:国立国会図書館 日本の暦のページ)
縁起の悪い日
3日、4日、6日、12日、16日、18日、19日、22日、24日、27日、28日
令和4年6月はに引っ越しする際に縁起が悪いダメな時期は、16日・28日です。
理由はどちらも「仏滅(※)」、何をやっても良くない最悪の日とされる「受死日(※)」が重なる日のため。
なので6月に引っ越しをするなら16日と28日は避けたほうがいいでしょう。
(※参考:国立国会図書館 日本の暦のページ)
まとめ
今回は6月の引っ越しについて、見積もり相場や見積もりが安い時期、引っ越しの縁起についてご紹介しました。
6月の引っ越し相場は一人暮らしの引っ越しは36,218円~63,121円、家族の引っ越しは80,816~119,801円がおおまかな相場となります。
6月は3~4月の引っ越し繁忙期が過ぎ、また5月のゴールデンウィークも過ぎた閑散期に当たる時期です。
なので引っ越し費用は月別で比較すると6番目に安く、限界まで料金を安くしたいというわけでなければ引っ越しがおすすめのタイミングとなります。
またどの月も共通して休日となる土日、時期で言えば上旬・下旬に引っ越しをする人が多い傾向があります。
なので6月の中でも特に引っ越し料金を抑えたい場合は、中旬の平日を狙うといいでしょう。