11月の引っ越しは、年間の相場見積もりの中でも特に安い時期です。例えば、荷物が多い単身者の人が11月に引っ越しをする場合は、繁忙期の3月と比較してみると33,059円も安くなります。
しかし、引っ越しには「単身者(荷物少ない/荷物多い)」「2人家族」「3人家族」「4人家族」「物件状況(都内・賃貸・マンションなど)」「タイミング」によって見積もり相場に違いがあります。なので、どれくらいの金額が必要になるかを先に知っておくと、引っ越し業者を探すときや予約を入れる時に判断しやすいと思います。
また、11月の見積もり料金が安い日や高い日についてや「ダメな時期なのか?」「それとも縁起が良いのか悪いのか?」などもご紹介していこうと思います。11月に引っ越しをする人が失敗しないためのメリットやデメリットなどについても詳しく解説していますので、参考になれば幸いです。
11月の引っ越し見積もり相場
11月の引っ越しにかかる費用の相場は、荷物の量・曜日・運搬距離によって異なるものの、一人暮らしの引っ越しは37,874~56,935円、家族の引っ越しは75,627~109,692円がだいたいの目安になります。
一人暮らしの見積もり相場
11月に単身者が引っ越しをする場合の料金相場は、荷物が少ない引っ越しは37,874~47,022円、荷物が多い引っ越しは43,469~56,935円がだいたいの目安になります。
荷物が多い単身者の料金相場は、年間を通した一人暮らしの引っ越しの見積もり相場の中でも1番目に安い価格になります。荷物が少ない一人暮らしの相場費用は、4番目で最安値の12月と比べると1,774円高くなります。
なので、11月の一人暮らしの見積もり相場は、荷物の量で安い高いがありますが、基本的に価格が低い設定になっているのでメリットが多いです。荷物が多く「格安で引っ越しをしたい」と考えている人は、11月の引っ越しが最安値でおすすめです。
<荷物量別:料金相場表>
荷物量 | 相場費用 |
少ない | 42,448円 |
多い | 50,202円 |
家族の見積もり相場
11月に家族世帯が引っ越しをする場合の料金相場は、2人家族の引っ越しは75,627~75,814円、3人家族の引っ越しは88,757~109,692円、4人家族の引っ越しは87,130~103,828円がだいたいの目安になります。
家族世帯の引っ越しは、3人家族を除いた「2人・4人家族の引っ越し料金相場が最安値」になっています。11月の引っ越しは、件数が減少する閑散期で費用が安い傾向があるため、お得に引っ越しをしたい方におすすめです。
しかし、3人家族では繁忙期に次ぐ3番目の高値になっています。11月は、安い時期ではありますが引っ越しの条件次第では、高額な見積もり額を提示される可能性もあるので注意しましょう。
<世帯別:料金相場表>
荷物量 | 相場費用 |
2人家族 | 75,734円 |
3人家族 | 99,225円 |
4人家族 | 103,828円 |
11月の引っ越しで見積もり料金が安い日
11月の引越し見積もり料金が安くなる日は、「11月3日(文化の日)の前日」「11月23日(勤労感謝の日)の前日」「11月の上旬~中旬の週後半より前半」です。
しかし、引っ越し業者やタイミングによっては、標準的な価格になることもあります。比較的安い相場は、11月上旬から中旬の火曜日~木曜日で、値引き交渉がしやすい傾向にあります。
引っ越しの料金が安い日
- 11月3日(文化の日)の前日は、毎年見積もりが安い傾向にある
- 11月23日(勤労感謝の日)の前日は、毎年見積もりが安い傾向にある
- 11月上旬から中旬は、毎年見積もりが安い傾向にある
- 週明けの火曜日から木曜日は、引っ越す人が少ないので見積もりが安い傾向にある
- 11月16日・17日は、毎年見積もりが安い傾向にある
11月に引っ越しを考えている人は「文化の日の前日」「勤労感謝の日の前日」が特に最安値になる傾向があります。また、11月上旬から中旬の週明けも安い傾向があります。
これは、行楽シーズンでもある11月に引っ越しをする人が少ないので、見積金額が安い傾向にあると予想されます。
また、引っ越し業界の閑散期である11月は、利用者が少なくなるため、値引きの交渉を受け付けてもらえる可能性も高くなるので業者に相談した方がいいでしょう。
しかし、ご紹介した日程以外にも安くなっている場合や、年数によっては高くなることもあるので引っ越し業者のカレンダーをチェックしておくことが重要です。
そこで、下記の「サカイ引越センター」と「アーク引越センター」の安い日が確認できるカレンダーがありましたので、ぜひ参考にしてみてください。
11月の引っ越しで見積もり料金が高い日
11月の引越し見積もり料金が高くなる日は、「毎週土曜日」「毎週日曜日」「11月の下旬」です。土日の引っ越しは、11月の中でも特に引っ越しの見積もり相場が高くなるので注意が必要です。
土曜日や日曜日は、行楽シーズンで引っ越しをする人が少なく比較的安い11月でも価格が高い傾向があります。
また、金曜日の引っ越し見積もり相場も高いところが多いので、3連休をとって引っ越しをしたいと考えている人も注意しましょう。
引っ越しの料金が安い日
- 毎週土曜日は、引っ越しをする人が多いので見積もりが高い傾向にある
- 毎週日曜日は、引っ越しをする人が多いので見積もりが高い傾向にある
- 11月下旬は、毎年見積もりが高い傾向にある
引っ越し料金は、需要の多い少ないにより見積価格が左右されることがあります。繁忙期の3月下旬や4月上旬は、引っ越し需要が多いため割引金額が少ない傾向にあります。
なので、休日の土曜日や日曜日に引っ越しを依頼する人が多いので見積もりが高い傾向にあります。そして、11月だけに関わらず下旬の引っ越し見積額が高い理由は、賃貸物件の契約開始日と終了日が重なるため引っ越し需要が多くなるので見積もり金額が高くなる傾向にあります。
引っ越し見積もり金額が高い場合は、需要が多いため希望日程で作業をしてもらうことも難しい場合があるので注意しましょう。
11月の引っ越しで見積もり料金が安い時期
引っ越しの見積もり料金が安い時期は、引っ越しの依頼件数がそれほど多くない5月~2月までの通常期と呼ばれる期間中です。11月の引っ越しは月別の平均相場から見ると1番目に安い時期となります。
11月は1番目に安い
また、来月(12月)の料金相場と比べると、単身引っ越しで276円安い、家族2人引っ越しは2,288円安い、家族3人引っ越しは7,928円高い、家族4人引っ越しは2,299円高い傾向にあります。
<世帯別の月別料金相場>
時期 | 一人暮らし | 家族2人 | 家族3人 | 家族4人 |
1月 | 47,427円 | 75,038円 | 91,736円 | 105,268円 |
2月 | 49,705円 | 85,186円 | 51,575円 | 113,039円 |
3月 | 73,043円 | 123,359円 | 151,765円 | 178,835円 |
4月 | 59,940円 | 105,093円 | 119,835円 | 142,367円 |
5月 | 50,132円 | 82,125円 | 97,792円 | 114,516円 |
6月 | 47,743円 | 81,976円 | 93,145円 | 103,430円 |
7月 | 49,984円 | 80,948円 | 96,246円 | 117,913円 |
8月 | 46,040円 | 80,767円 | 94,833円 | 110,326円 |
9月 | 48,514円 | 78,080円 | 90,183円 | 110,384円 |
10月 | 46,071円 | 78,853円 | 93,798円 | 109,381円 |
11月 | 46,325円 | 75,734円 | 99,225円 | 10,3828円 |
12月 | 46,601円 | 78,022円 | 91,297円 | 101,529円 |
※相場費用の参照:引越し侍、SUUMO引越し見積もり
11月の引っ越しは縁起が普通
11月の引っ越しは縁起が普通の時期と言われています。
引っ越しをする場合は、当然ダメな日を外したいですよね。そこで、日本人なら最初に思い浮かべるであろう「六曜(ろくよう)」で縁起の良し悪しを考えて引っ越しの日程を考えてみる方法もおすすめです。六曜には、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口という吉凶が定められています。
例えば、大安の日は、何を行うことにも良い日とされているので、引っ越しもおすすめです。しかし、5日に1回大安が巡ってくるのですが、引っ越しのスケジュールによっては大安を選ぶことが難しいということもあります。そこで、その他の候補として暦中も参考にする方法がおすすめです。
暦注から見た11月の引っ越しで縁起や良い日は、「大安」「天赦日」「一粒万倍日」で、悪い日は「仏滅」「赤口」「不浄就日」「三隣亡」が該当します。
暦注とは、カレンダーに記載された日別の「六曜」「二十八宿」「九星」など陰陽道や民間信仰における吉凶(縁起が良いか悪いか)を指します。
11月は「天赦日1回」「一粒万倍日5回」「大安6回」の吉日があります。一方、悪い日は「仏滅5回」「赤口5回」「不浄就日3回」「三隣亡3回」です。
そこで、11月に引っ越しを考えている人に「縁起の良い日」と「縁起の悪い日」をまとめてみましたので、引っ越しの日程を決める際の参考にしてみてください。
11月12日は天赦日(てんしゃにち)1年で5~6日ほどしかない日があるからです。天赦とは、天の許しという意味があり「あらゆる障害が取り除かれる」とされています。なので、日ごとの吉凶を表す歴中下段でもっとも縁起が良い日とされています。
そして、年間でも5~6日ほどしかない天赦日がある11月12日は、大安でもありますのでタイミングが合えば引っ越しにおすすめです。
(※参考:LIFUL 引っ越しするのに良い日のページ)
縁起の悪い日
2日、5日、6日、7日、8日、11日、13日、16日、17日、19日、23日、24日、29日
縁起の悪い日は「仏滅、赤口、不成就日、三隣亡、土用」とされているので、出来るだけ避けて選ぶと良いでしょう。
例えば、不成就日(ふじょうじゅび)は、何事も成就しない日や悪い結果だけを招くという意味があります。歴中が気になる人は、11月8日・16日・24日の引っ越しを避けて予約をするといいでしょう。
また、11月11日と23日は、仏滅と三隣亡が重なる日になります。仏滅は何をしても悪い日とされています。三隣亡は建築関係の大凶日とされていて、3軒隣まで滅ぼすと言われているので、隣人とのお付き合いを考えると避けた方が良いでしょう。
さらに、10月20日~11月6日は、吉凶関係なくどの方角も良くないと言われている「土用」の日も注意しましょう。この期間は、不安定でしっかりとした成果につながらず、運気を逃しやすいことから引っ越しには要注意です。
(※参考:マイナビニュース 土用の時期に気をつけたいことのページ)
まとめ
今回は、11月に引っ越しを考えている人向けに見積もり相場費用と「安い日」「高い日」についてご紹介してきました。
11月は一年を通して一番安い時期ということがわかりました。一人暮らし(単身者)の引っ越し見積もり相場は37,874~56,935円、家族の見積もり相場は75,627~109,692円の目安になります。
しかし、荷物が少ない単身者(一人暮らし)の平均的相場から比較してみると、10月や12月の方が2,000円程度安くなります。一方、荷物が多い単身者の場合は、11月が最安値という見積もり相場となっているのでお得に引っ越しすることが可能です。
また、正確な引っ越し予算が気になる人は、簡易シミュレーションなどの概算ではなく、WEB上で簡単に引っ越し見積もり料金の相場を比較できるサイトを利用する方法がおすすめです。