自社メディアを検索上位に表示させるには、SEO対策ツールの活用が必要不可欠です。規模の大きいメディアだけでなく、個人ブログでもSEO対策ツールを使う時代になっています。
しかし「SEOツールが多すぎて、どれを使えばいいのか分からない」「無料ツールと有料ツールどっちがいいの?」という人も多いのではないでしょうか。
この記事では、SEO対策におすすめの無料ツールと有料ツールを厳選してご紹介します。SEOツールの種類についても詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
SEO対策ツールの種類を比較
まずはSEO対策ツールの種類について解説します。SEO対策ツールの種類は大きく分けて4つの種類があります。
種類
- 検索順位(ランキング)チェック
- SEO内部対策ツール
- SEO外部対策ツール
- キーワード選定ツール
この4種類を使い分けることで、全体のSEO対策を行えます。次章では、それぞれの特徴やメリットについて詳しく解説します。
検索順位(ランキング)チェック
検索順位チェックとは、狙ったキーワードの順位がどのように変化しているか確認できるツールです。記事が何位に表示されているかだけでなく、競合調査や市場全体の動きも見れます。
自社メディアがどの順位に位置しているかによって、訪問者数は大きく変わります。そのため、検索順位は常にチェックしておかなければなりません。
また検索ボリュームの大きいキーワードを見つけたり、ライバルの少ない市場を探したりするのにも役立ちます。
SEO内部対策ツール
SEO内部対策ツールは、自社メディアの内部構造や設計の見直しに役立つツールです。HTMLタグが正常に使用されているか、内部リンクが切れている記事はないか、等をチェックしてくれます。
内部対策はコンテンツを作る上で非常に大切な部分です。いわば家の土台のようなもので、外部SEOやコンテンツ制作の前に固めていく必要があります。よって、ツールを活用してこまめに改善していくことが大切です。
SEO外部対策ツール
SEO外部対策ツールは、他サイトからの被リンクを確認できます。良質な被リンクがもらえるとSEOに効果的です。
検索エンジンは、メディアの有益性や信頼性を被リンクで判定します。そのため、被リンクがどれだけもらえているか、どんなメディアから貼られているか確認することが大切です。
また悪質なサイトからの被リンクの有無も確認もできます。被リンクの種類によってツールを使い分ければ、ペナルティなどのリスクも回避できるでしょう。
キーワード選定ツール
自社メディアに必要なキーワードを調査するツールです。キーワード選定は、最初に行うSEO対策なので、慎重に進めなければなりません。
キーワードとは、検索エンジンで検索される語句を指します。検索数が多いキーワードは、ユーザーの関心も高く、上位表示できれば大きな利益を生むことも。よって、コンテンツを作る上で欠かせないものです。
その他にも、競合調査や市場規模といった、キーワードを取り巻く情報収集にも役立ちます。
【無料SEOツール】必ず取り入れたいフリーツール
SEO対策をするなら、まず入れておきたいのが無料ツールです。無料SEOツールだけでも、使い方次第で十分に対策できます。
特におすすめなのが以下の6つです。
- Google Search Console
- Google Analytics
- キーワードプランナー
- PageSpeed Insights
- SEOチェキ
- Ubersuggest
こちらでは、最低限入れておきたい6つの無料ツールを紹介します。
Google Search Console
Google Search Consoleは、自社サイトの検索キーワードについて調査できるGoogleの公式ツールです。キーワードに対して「平均掲載順位」「表示回数」「クリック数」「クリック率」をチェックできます。
その他にも、
- ページの問題点を可視化
- セキュリティ問題の検知
- 被リンクの状況
といったSEO対策に欠かせない機能が備わっています。
サーチコンソールは、検索する読者がどんな行動をしているのか分かるツールです。それをデータに起こし、自社サイトの改善に活用してみてください。
Google Analytics
Google Analyticsとは、Google公式のアクセス解析ツールです。サイトへのアクセス状況を、複数の視点から調査できます。
- 記事のPV数
- 滞在時間
- 読者の属性
- 流入元の情報
このように、さまざまな集客データをチェックできるのがメリットです。
読者の属性が分かれば、どんなキーワードに興味があるか、どの商品を購入してくれそうか分析できます。
ちなみにGoogle Search Consoleと混同される場合があります。二つの違いとしては、Google Analyticsはメディアに訪れた後を分析するもの、Google Search Consoleはメディアに訪れる前を分析するものです。この2つのツールを掛け合わせれば、より詳細なデータを得られます。
キーワードプランナー
キーワードプランナーとは、Google公式のキーワード選定ツールです。特定のキーワードの検索ボリュームや新しいワードの発見、キーワードごとの広告入札単価等を調査できます。
またキーワードを入力すると、関連性が高く人気のワードも一緒に抽出してくれるのがメリット。このキーワードを組み合わせてコンテンツを作れば、上位表示が狙えるかもしれません。
キーワードプランナーは、Google広告を配信する人におすすめです。サイトを広告に載せる予定がある人は、ぜひ検討してみてください。
PageSpeed Insights
PageSpeed Insightsは、サイトの表示スピードを点数で表示してくれるGoogleの公式ツールです。パソコンとスマホのページ表示スピードを100点満点で表示し、改善点も提示してくれます。
サイトの表示スピードはSEOにも影響するといわれています。また、表示スピードが遅いと読者の離脱にもつながりかねません。
読者のストレスを減らすためにも、PageSpeed Insightsを有効活用してみてください。
SEOチェキ
SEOチェキとは、サイト内部のあらゆる情報を取得できる無料ツールです。
サイトのURLを入力すると、
- サイトSEOチェック
- 検索順位チェック
- キーワード出現頻度
- 発リンク
- Whois情報
特に検索順位チェックでは、GoogleとYahoo!両方の検索順位をキーワードごとに表示。複合キーワードの入力もできますので、ミドルワードやスモールワードでコンテンツを作る際に活躍してくれます。
操作方法も簡単なので、SEO対策初心者におすすめのツールです。
Ubersuggest
Ubersuggestとは、サイトのあらゆる情報を取得できるツールです。
- 検索ボリューム
- クリック単価
- 被リンク数
- ドメインパワー
このように、さまざまなデータを取得できるのがメリット。SEOチェキよりも少し踏み込んだツールと覚えておいてください。
Ubersuggestには無料版と有料版があり、無料版は検索キーワードの確認に上限が設けてあります。とはいえ一定のデータは調査できるため、入れておいて損はないツールです。
【有料SEOツール】深堀したい時におすすめ8ツール
無料のSEOツールでも基本的なSEO対策はできます。しかし有料ツールを使えば、さらに深掘りしたり、検索する手間を省けたりできるかもしれません。
特におすすめのツールが以下の8つです。
- 極みツール
- tact seo
- tami-co
- ahrefs
- semrush
- GRC
- MIERUCA(ミエルカ)
- パスカル
- EmmaTools
これらの有料ツールをまとめて紹介します。
極みツール
画像引用元:極みツール
価格:月額38,500円(税込)
極みツールは、SEO対策のアドバイスをしてくれる有料ツールです。Googleアップデートにも対応しているため、アルゴリズムの変化を気にする必要はありません。
サイトのURLとキーワードを入力すると、改善点や施策のアドバイスを表示。そのアドバイスに沿ってサイト内部のHTMLやリンク等を修正していくだけです。またライバルサイトを分析して、自社サイトと比較もできます。
自分の頭で考える時間が減るため、SEO対策の手間を省きたい人におすすめです。
tami-co
価格:月額43,780円~(税込)
tami-coは「誰でもSEO記事を企画・執筆できる」をコンセプトに、記事のプランニング・作成に特化したSEOツール。大規模なオウンドメディアからブログ運用まで、様々な記事作成をサポートします。SEOコンサルタントが企画したツールのため、通常の解析だけでなく、多角的なWEBマーケティングにまで対応しているのが特徴です。
わずか3分でキーワード・競合分析を完了し、潜在ニーズや見出し用キーワードのピックアップまでしてくれるため、SEO初心者にとっては手放せないツールと言えるでしょう。「分析結果をどうやって見たらいいのかわからない」「ツールの使い方がわからない」という初心者ならではの不安も、電話またはオンラインでのサポートが解決してくれます。
tact seo
画像引用元:tact seo
価格:月額55,000円〜(税込)
tact seoは、SEOの課題を自動的に抽出してくれる有料ツールです。自社サイトと競合サイトを比較し、問題点や課題を提示してくれます。指示に従って対策するだけなので、SEOの専門的な知識がなくても問題ありません。
その他にも、
- キーワードのグルーピング
- 流入キーワード調査
- 順位計測
といったSEO対策に欠かせない機能が備わっています。
SEOの知識を身に付けながら、適切な対策を行いたい人におすすめのツールです。
ahrefs
画像引用元:ahrefs
価格:$99〜
ahrefsは、世界で60万人が使用しているSEO対策ツールです。
このツールでは
- 競合サイトの被リンク分析
- 想定流入キーワード
- ソーシャルメディアでの反応
といった部分を調査できます。
一番のメリットは世界最大級の被リンクデータ量。14兆のリンクデータ、1.8兆のURLを網羅しており、そのデータは現在も増え続けています。
より細かい調査をしたい場合や、海外向けメディアを運営している人におすすめのツールです。
semrush
画像引用元:semrush
価格:$119.95~
semrushとは、世界100万人以上が活用するオールインワン型のSEO対策ツールです。基本的なSEO分析だけでなく、広告やSNS分析等、デジタルマーケティングに欠かせない機能が備わっています。
AhrefやUbersuggestより幅広い調査ができるため、SEO対策だけでなくマーケティング面もカバーしてくれるのがメリットです。
さまざまなツールを活用するよりも、semrushに絞ってSEO対策をすれば費用対効果も高くなります。
GRC
画像引用元:GRC
価格:月額495円〜(税込)
GRCは検索順位チェックツールです。Google、Yahoo!、Bing、3つの検索エンジンの順位を取得できます。
直近の順位だけでなく、過去の順位変化もグラフ表示してくれるのがメリットです。「なぜ検索順位が変動したのか」「どんな施策をすべきか」を調査できます。
ちなみにチェックしたいURLが3つまでなら、無料版を使えます。ただし検索語数や上位表示追跡に上限があるため、より深掘りしたい場合は有料版がおすすめです。
MIERUCA(ミエルカ)
画像引用元:MIERUCA
価格:月額165,000円〜(税別)
MIERUCAは、クラウド型のコンテンツ改善・SEO対策ツールです。自社サイトに必要なSEO対策を重要度順に提案してくれます。
内部最適化やタイトル改善によるクリック率(CTR)向上まで、あらゆるSEO対策を打ち出せるのがメリットです。
また流入や問い合わせを増やすキーワードを提案。狙いたいキーワードのボリュームや、競合サイトの流入キーワードを可視化してくれます。
SEO対策だけでなく、サイトへの問い合わせを増加させたい人におすすめのツールです
パスカル
画像引用元:パスカル
価格:月額49,500円〜(税込)
パスカルは、SEOやコンテンツマーケティングの業務効率を上げることに特化したツールです。競合分析により改善箇所を提示してくれるため、SEO対策にかける時間を減らせます。基本的な知識さえあれば、誰でもコンテンツ作成や分析が行えます。
またパスカルでは分析できるドメインに制限がありません。複数のサイトを運営している人にもおすすめです。
特に多くのメンバーや業務委託を抱えている場合は、オペレーション業務の短縮やコスト削減につながります。
EmmaTools
画像引用元:EmmaTools
価格:月額65,780円(税込)
EmmaToolsは、SEOライティングに特化したツールです。コンテンツ内で使用するキーワードを提示し、タイトルやリード文、見出しを自動で分析してくれます。
ツールの指示通りにライティングするだけなので、SEOの知識がない人でも高品質な記事を執筆できます。
また独自のスコアリング機能により、記事のSEO対策度を数値化。どこを改善すべきか明確にしてくれるもポイントです。
3ヶ月間の導入支援プログラムもありますので、使い方が分からない人でも安心して導入できます。
SEO対策ツールを導入しよう
この記事では、SEO対策におすすめのツールをまとめて紹介してきました。
複数のツールを活用すれば、より精度の高いSEO対策ができます。まずは無料ツールを導入し、できる限りのSEO対策に挑戦してみましょう。
また、SEOの知識に自信がない方や、業務時間を短縮したい場合は有料SEOツールの導入も検討してみてください。
良質なコンテンツ制作を心掛けて、結果が出るSEO対策をしていきましょう。