引っ越し業者への見積もり依頼はいつ頃・何日前までに申し込みが必要?
引っ越しにはさまざまな手続きが伴うため、早めの準備が大切です。また、引っ越しの多い時期であれば、希望日で引っ越しの予約ができないかもしれません。この記事では、引っ越しの見積もり依頼をいつ頃すればよいのか、どのように準備するのか紹介します。
引っ越しの見積もり依頼はいつ頃が目安?
引っ越しの見積もりを依頼する時期は、一人暮らしの引っ越しは「15日前」、家族の引っ越しは「30日前」がおよその目安です。一人暮らしか家族かによって見積もりを依頼する時期が異なる理由は、荷物の量における違いです。
単身引っ越しは引っ越し荷物が少なく、電話で見積もりができます。家族の引っ越しは大きい家具や家電、人数分の洋服や私物などにより荷物が増えるため、訪問見積もりが必要です。
訪問見積もりとは、引っ越し業者の営業担当者が自宅まで訪ねて、家具や家電・荷物の分量を直接見たうえで見積もりを出す作業です。営業担当者が訪問する日を調整する必要があるため、電話見積もりより早めに依頼する必要があるでしょう。
見積もり依頼時期の目安
- 単身の引っ越し:15日前までに
- 家族の引っ越し:30日前までに
引っ越しする時期によっても、見積もりを依頼する時期は変わります。引っ越し業者は、転勤や新生活のはじまるタイミングである3~4月が繁忙期です。この時期は他の時期よりも見積もりの予約が取りにくくなります。トラックや作業員の人数にも限界があるため、希望の日程で引っ越しするのも難しくなります。3~4月の引っ越しが決まっているなら、通常より早めに見積もり依頼をしましょう。
引っ越し業者の混雑時期
- 通常期(5~2月)
- 繁忙期(3~4月)
繁忙期に引っ越しすることが決まったなら、なるべく早く見積もり依頼をしましょう。
通常期の見積もり依頼
ひとり暮らしで通常期(5月~2月)に引越しをする場合は、見積もりの依頼は2~3週間前を目安として依頼しましょう。家族で通常期(5月~2月)に引っ越しする場合は、3~4週間前には見積もり依頼をしましょう。
家族の引っ越しは荷造りといった準備に時間がかかります。なるべく早めに見積もりを取って、荷造りを始めましょう。
通常期の見積もり依頼
- 単身の引っ越し:2~3週間前
- 家族の引っ越し:3~4週間前
繁忙期の見積もり依頼は3~4週間前
引っ越しの依頼が最も込み合う3月~4月の繁忙期に引越しをする場合は、見積もりの依頼は3~4週間前までには依頼しましょう。家族の引っ越しなら、1か月以上前に依頼することが理想です。一般的に、見積もりが終わるまで引っ越し日の予約はできません。
引っ越し業者のトラックや作業員の数は限りがあるため、早い者勝ちでどんどん予約が埋まってしまいます。希望する日時に引っ越したいなら、早めに見積もり依頼をする必要があります。特に、3月末~4月頭の週末は人気が高く予約を取ることは困難です。予約が全く取れず、困らないよう早めの予約を心がけてください。
繁忙期の見積もり依頼
- 単身の引っ越し:3~4週間前
- 家族の引っ越し:1か月以上前
繁忙期の引っ越しは、平日でも空きが少なくなります。日にちが決まったら早めに依頼しましょう。
繁忙期の場合、ひとり暮らしの引っ越しは、2か月以上前の予約を取ることができない可能性もあるので注意してください。繁忙期は通常よりも料金設定が高くなるため、単価の高い家族の引っ越しを優先する業者もあります。
即日・前日の見積もりは難しい
前日~1週間前に見積もりをすることもありますが、遅くても2~3日前であり、大手の引っ越し業者の場合、即日・前日はできません。もちろん空き状況にもよりますが可能性は極めて低いとお考え下さい。
アート引越しセンター | 予定日から約2日前までに申込 |
ヤマトホームコンビニエンス | 2日前の15時までに申込 |
日通 | 日通 引越し日の2~3日前までに申込 |
引っ越しの見積もり方法によるタイミングの違い
引っ越しの見積もりは「電話見積もり」と「訪問見積もり」の大きく2つがあります。
- 話見積もり:電話口で家具や家電、荷物の量を営業に伝える
- 訪問見積もり:自宅へ営業が訪問し、家具や家電、荷物の量を直接確認する
それぞれの特徴と、最近増えてきているビデオ見積もりについて紹介します。
一人暮らしの引っ越し:電話見積もり
電話見積もりとは、一人暮らしや単身赴任などの荷物の少ない引っ越しで行われる見積もり方法です。
対応している引っ越し業者はいくつかありますが、対象は単身(一人)のみです。
電話による対応のため、営業の予定があいていれば前日などに予約を取ることができる場合もあります。ただし、土日は埋まっている可能性が高いため、遅くとも2日前には予約をすませましょう。実際に電話見積もりをする前に、どんな荷物を持っていくか書き出しておくと伝わりやすくなります。
電話見積もりに対応する場合は、単身や近距離などの条件があります。荷物を少なく申告するとトラブルになるため、正確な情報を伝えてください。
家族の引っ越し:訪問見積もり
訪問見積もりとは、引っ越し業者の営業が自宅まで来て実際に家具・家電・荷物の総量を確認したうえで見積もりをする方法です。
家族の引っ越しは荷物の量が多いため、荷物の総量を正確にはかるために訪問見積もりが行われます。もし、間違った情報でトラックの大きさや作業員の数を決めた場合さまざまなトラブルが予想されます。下記は予想されるトラブルです。
荷物の量が見積もりより少ない
大きいトラックを手配し、たくさんの作業員が手配されるので必要以上に請求額が高くなる可能性もある。
荷物の量が見積もりより多い
トラックに積みきれず、追加のトラックを呼ぶ費用もかかる可能性がある。追加のトラックを待つため、待ち時間が長くなる。
訪問見積もりは営業担当者の日程と調整する必要があります。自宅に営業担当者を招くため、片付けなどが面倒に感じるかもしれませんが、正確な荷物の量を把握することは引っ越しをする上で大事なステップです。訪問見積もり前に、不要な荷物はなるべく捨てておくと見積もりもしやすくなります。
電話見積もりや訪問見積もりの予約は電話やインターネットで受け付けています。訪問見積もりは引っ越し業者の営業との日程調整が必要となるため、希望日の2週間前には予約しましょう。
ビデオ通話を使った見積もり
新型コロナウイルス感染症の影響で、自宅に営業担当者を招くことは避けたいというニーズが高まっています。そのため、訪問見積もりの代わりにビデオ通話を使った見積もりに対応する業者が増えました。
ビデオ通話を使った見積もりでは、訪問見積もりと同様に、引っ越し業者の営業と見積もり日の調整をします。見積もり当日、LINEやZoomなどのビデオ通話機能を使って、自宅の家具や家電の様子を営業担当者に確認してもらう仕組みです。
ビデオ通話見積もりの対応業者
ビデオ通話見積もりには、マイク・カメラ付きのスマートフォン・タブレット・パソコンを用意してください。見積もり時間は30~40分程度です。通信料は自己負担のため、Wi-Fi環境下で行いましょう。
必ずすべての荷物を確認してもらいましょう。荷物を少なく見積もりされると、見積もりよりも請求額が高くなる可能性もあります。
引っ越し直前の見積もりだと予約ができないことも
希望日直前に自分で引っ越し業者を見つけることは大変困難です。急な転勤などで引っ越し直前まで見積もり依頼が出来なかった場合、急いで引っ越し業者を探す必要があります。引っ越し直前の急な予約となると、見積もりを比べる時間もないため料金の値引きができません。
そんな時は、引っ越し一括見積サイトを使って対応できる業者を探しましょう。
引っ越し前日でも対応業者が見つけられる!
引越し侍では、引っ越し情報を一度入力するだけで、全国330社の引っ越し業者から対応可能な業者をピックアップしてくれます。希望日を確認した業者から連絡がくるので手間が掛かりません。また引っ越し侍を使えば、複数の業者から見積もりを取っていることがわかるため、最初から値引きした価格を提示してくれます。手間を掛けずに最短で最安値の業者を探すことができます。
引越し侍の申し込みに必要な情報
現在の住所(番地まで)
現在の建物タイプ(戸建て・マンションなど)
引っ越し先の住所(市区町村までが必須)
引っ越し先の建物タイプ(戸建て・マンションなど)
引っ越し希望日・時間・人数
名前・電話番号・メールアドレス
荷物情報・オプションの依頼内容を入力
荷物情報は、荷物のイラストや名前が一覧になっています。引っ越し先に持っていく数を選んでください。見積もり依頼をすると、対応可能な業者から電話がかかってきます。何社か見積内容を確認して、引っ越し業者を決めましょう。
1か月前の予約で料金が安くなる引越業者がある
引っ越しの1か月前後までに予約すると割引になる、早割予約サービスを提供する引っ越し業者があります。繁忙期はサービス対象外になるなど、サービスの適用条件や内容は業者によって異なります。対応する業者は多くありませんが、引っ越し予定が1か月以上前に決まっているならサービス内容を確認しましょう。
早割予約サービスのある引っ越し業者
引っ越しは曜日や時間・荷物量などで費用が変わります。引っ越し業者はなるべく効率よくトラックや作業員を動かしたいと考えています。つまり、引っ越し業者にとっては、他のお客が決まっていないほど先の時期に予約を入れられることにメリットはありません。早期予約サービスに対応する業者が少ない点はそのような理由です。
それよりも、着時間指定なしの方がスケジュールを組みやすく、割引対象にしている業者はあります。業者によってさまざまなサービスがあるため、確認してみてください。
見積もりの依頼は何時までにすればいい?
年末年始などを除いて、引越しの見積もりを依頼する時間は午前8時~午後8時までが一般的です。
引っ越し業者によっては時間が前後するため以下の表を参考にしてください。
引っ越し業者名 | 見積もり受付時間 |
サカイ引越センター | 08:00~19:00 |
アリさんマークの引越社 | 07:00~20:00 |
アーク引越センター | 08:00~20:30 |
アート引越センター | 08:00~20:00 |
ファミリー引越センター | 08:30~20:30 |
日通 | 08:00~20:00 |
クロネコヤマト | 08:00~21:00 |
人力引越社 | 09:00~18:00 |
電話見積もりのほかに、WEB上に必要事項を入力して見積もり依頼を受け付ける業者もあります。この場合、受付のみであれば24時間対応可能です。忙しくて日中電話する時間がないなら、WEBで見積もり依頼を利用しましょう。
見積もり依頼前に準備すること
見積もり依頼をすると、引っ越し業者からいろいろな情報をヒアリングされます。電話口であわてないためにも、あらかじめ必要な情報を把握しておきましょう。
見積もり依頼時に伝える情報
- 氏名
- 電話番号
- 現住所
- 現住所の間取り
- 引っ越しする人数
- 引っ越し先の住所
- 引っ越し希望日
引っ越し先の住所が確定していない場合は、わかる程度で問題ありません。
電話見積もり時に伝える情報
- 家具や家電の大きさと数
- 必要な段ボールの数
- エアコンや洗濯機などの撤去作業の有無
- 現住所の周辺道路の状況
- 引っ越し先の周辺道路の状況
電話見積もりの場合は、荷物の量を正確に伝える必要があります。あらかじめ大きさや数を確認しましょう。周辺道路の状況は、どの程度のトラックが入れるのか確認にするために必要です。わからなければ無理に答えなくても構いません。間違った情報を伝えるとトラブルになるため注意してください。
訪問見積もり時に伝える情報
- エアコンや洗濯機などの撤去作業の有無
- 引っ越し先の周辺道路の状況
訪問見積もりの場合は、引っ越し業者の営業が直接荷物の量を確認します。そのため事前に伝える情報は電話見積もりほど多くありません。マンションやアパートの敷地内は、トラックの乗り入れに制限を設けていることがあります。不動産会社から引っ越し先の情報が入ったら、引っ越し業者にも忘れずに伝えるようにしましょう。
まとめ
引っ越しの見積もり依頼をいつ頃するのか、さまざまなパターンについて紹介しました。引っ越しが決まったら、まずはいくつかの引っ越し業者に見積もり依頼をしましょう。引っ越しには決まった価格が存在しないため、複数社の見積もりを比べることが大切です。
引っ越しの1週間前だけど何もしていない時は、引っ越し一括見積サイトを利用しましょう。たくさんの引っ越し業者のなかから、自分の条件にあった引っ越し業者が見つかるはずです。何か月も前から引っ越しが決まっている場合は、引っ越し予定日の1~2か月前から見積もりを取りましょう。それぞれの状況にあわせて、ベストなタイミングで見積もり依頼をしてください。