12月は、それほど引っ越しの多い時期ではありません。ただし、都内のマンションなどの賃貸物件は12〜1月にかけて良いものが出始めるといわれていますので良い物件を見つけてすぐに引っ越しやすい時期です。
年末年始のシーズンは会社や学校もお休みの時期になりますので、引っ越しのしやすい時期ともいえます。しかし、年末が迫ると引っ越し業者もお休みに入ってしまうので、うまくタイミングをはかって引っ越しをするようにしましょう。
こちらでは、「12月の引っ越しの見積もり相場」「12月の見積もり料金が安い日・高い日」「12月の引っ越しにおすすめの縁起の良い日」などを調査してご紹介します。
12月に引っ越しを検討している方は、是非ご一読いただいた上で、引っ越しに良い時期選びの参考にしてください。
12月の引っ越し見積もり相場
12月の引っ越しにかかる費用の相場は、荷物の量・曜日・運搬距離によって異なるものの、一人暮らしの引っ越しは40,674~ 52,529円、家族の引っ越しは78,022~101,529円がだいたいの目安になります。
一人暮らしの見積もり相場
12月に単身者が引っ越しをする場合の料金相場は、荷物が少ない引っ越しは36,315~45,033円、荷物が多い引っ越しは40,855~64,202 円がだいたいの目安になります。
一人暮らしの方の引っ越しの場合、12月は比較的引っ越し料金が安い時期です。
特に、引っ越し荷物が少ない一人暮らしの場合は閑散期となり、12月が年間を通して一番の最安値となります。繁忙期の3月と比べると相場価格で22,151円も安く引っ越しができます。
引っ越し料金は距離と荷物の量で変わってきますので、荷物の多い方は処分できるものは引っ越し前に処分して見積もり料金を抑えましょう。
<荷物量別:料金相場表>
荷物量 | 相場費用 |
少ない | 40,674円 |
多い | 52,529円 |
家族の見積もり相場
12月に家族世帯が引っ越しをする場合の料金相場は、2人家族の引っ越しは76,050~79,993円、3人家族の引っ越しは83,859~98,735円、4人家族の引っ越しは79,169~123,888 円がだいたいの目安になります。
12月の家族の引っ越しは、2〜3人の家族よりも4人家族など大きな引っ越しの見積もり料金が安くなる傾向にあります。
ただし、会社や学校が休みになる12月下旬になってくると引っ越しをする人も多くなるので、中旬までに引っ越しを終わらせると引っ越し見積もりが格安です。
そのため、12月に引っ越しをしたい場合には早めに引っ越しの予約を依頼しましょう。前半ならばお値引き交渉に乗ってもらえる可能性もあります。
<世帯別:料金相場表>
荷物量 | 相場費用 |
2人家族 | 78,022円 |
3人家族 | 91,297円 |
4人家族 | 101,529円 |
12月の引っ越しで見積もり料金が安い日
12月の引越し見積もり料金が安くなる日は、「12月上旬」「第2木曜日」「第3水曜日」です。
引っ越しの料金が安い日
12月の引越し見積もり料金が安くなる日は、「12月上旬」「第2木曜日」「第3水曜日」です。
- 12月の土日に隣接しない平日の見積もりは毎年安い傾向にある
- 12月の上旬の見積もりは毎年安い傾向にある
- 12月の第2木曜日の見積もりは毎年安い傾向にある
- 12月の第3水曜日の見積もりは毎年安い傾向にある
12月は会社や学校が休みになる時期ですが、他の月と同様に土日に接しない週半ばの平日は引っ越し料金の見積もりが安い傾向にあります。
一般的に祝日は引越価格が安い傾向にありますが、12月には残念ながら祝日はありません。けれど、クリスマスあたりから学生の冬休みシーズンとなるため、比較的引っ越しがしやすいメリットのある時期です。
ただし、会社や学校がお休みの下旬になると引っ越しもしやすくなり、引越価格が上がってくるというデメリットもあります。
12月に引っ越しをすると大掃除の必要もなく、新居で気持ちよく新年を迎えられるので、早めに引っ越しをしてお正月までにきれいに片付けるのが良いです。
実際に、見積もりが安い日は以下のサイトで確認できますので、良い日を見つけたら概算見積もりをもらって早めに予算を立てましょう。
12月の引っ越しで見積もり料金が高い日
12月の引越し見積もり料金が高くなる日は、「毎週土曜日」「12月の下旬」「大晦日」です。
引っ越しの料金が安い日
- 12月の土曜日の見積もりは毎年高い傾向にある
- 12月の下旬は冬休みのため見積もりは高い傾向にある
- 12月の最終日の大晦日は業者もお休みが多く特に高い傾向にある
12月も他の月と同様に土曜日の引っ越しが多く、土曜日に引っ越しの見積もり料金が高めになる傾向があります。
また、12月は会社も学校もお休みになる時期ではありますが、お休みになるのは下旬です。そのため12月末に近い時期の引っ越し需要が多くなり見積もり料金が高くなる傾向です。
さらに、年末年始は多くの引っ越し業者もお休みになりますので、大晦日の引っ越し料金は特に高くなります。年末ギリギリで引越しをされたい方は注意しましょう。
12月の引っ越しで見積もり料金が安い時期
引っ越しの見積もり料金が安い時期は、引っ越しの依頼件数がそれほど多くない5月~2月までの通常期と呼ばれる期間中です。12月の引っ越しは月別の平均相場から見ると4番目に安い時期となります。
12月は4番目に安い
また、来月(1月)の料金相場と比べると、単身引っ越しで826円安い、家族2人引っ越しは2,984円高い、家族3人引っ越しは439円安い、家族4人引っ越しは3,739円安い傾向にあります。
<世帯別の月別料金相場>
時期 | 一人暮らし | 家族2人 | 家族3人 | 家族4人 |
1月 | 47,427円 | 75,038円 | 91,736円 | 105,268円 |
2月 | 49,705円 | 85,186円 | 51,575円 | 113,039円 |
3月 | 73,043円 | 123,359円 | 151,765円 | 178,835円 |
4月 | 59,940円 | 105,093円 | 119,835円 | 142,367円 |
5月 | 50,132円 | 82,125円 | 97,792円 | 114,516円 |
6月 | 47,743円 | 81,976円 | 93,145円 | 103,430円 |
7月 | 49,984円 | 80,948円 | 96,246円 | 117,913円 |
8月 | 46,040円 | 80,767円 | 94,833円 | 110,326円 |
9月 | 48,514円 | 78,080円 | 90,183円 | 110,384円 |
10月 | 46,071円 | 78,853円 | 93,798円 | 109,381円 |
11月 | 46,325円 | 75,734円 | 99,225円 | 10,3828円 |
12月 | 46,601円 | 78,022円 | 91,297円 | 101,529円 |
※相場費用の参照:引越し侍、SUUMO引越し見積もり
12月の引っ越しは縁起が(良い・悪い・普通)
12月の引っ越しは縁起が普通の時期と言われています。
「年末の引っ越しは夜逃げのようだ」などと言う方もいるようですが、実はそんなダメな時期ではありません。日本ではお正月までに片付けるという風習があり、綺麗な新居でお正月を迎えるのは縁起の良いものです。
また、12月に引っ越すことで、毎年の大変な大掃除も不要で、綺麗なお家に歳神様を迎え入れることができます。
また、「お正月」。つまり、1月の引っ越しについての縁起は良くないと言われています。そのため、1月に引っ越しをしようとされている場合には、12月に引っ越しを前倒しされることをおすすめしたいほどです。
「1月の引っ越しは縁起が悪い」というのは「正五九参り」の風習から来るもので、1月・5月・9月は神社に参拝して厄を落とし人の手を煩わせてはいけないという風習となります。
(※参考:東和ハウジング開発株式会社)
暦注から見た12月の引っ越しで縁起が良い日は、「大安」「一粒万倍日」「大明日」で、悪い日は「仏滅」「赤口」「不成就日」「三隣亡」が該当します。
暦注とは、カレンダーに記載された日別の「六曜」「二十八宿」「九星」など陰陽道や民間信仰における吉凶(縁起が良いか悪いか)を指します。
縁起の良い日に引っ越しをしたい場合には「大安」「一粒万倍日」「大明日」などの吉日を選びましょう。また、「仏滅」「赤口」「三隣亡」「不成就日」などの「凶日」を避けるだけでも凶運からは逃れられます。
また、どうしても「凶日」に引っ越しをしなくてはいけなくなったら、「先勝」「友引」は午前中・「先負」は午後の「吉」の時間帯に引っ越しを行うと良いでしょう。
それも難しい場合には、方位から幸運を迎え入れても良いですね。引っ越し先の方位が悪くても、あえて良い方位になる位置まで移動してから新居に向かう「方違え」を行う方法もあります。
令和3年(2021年)12月4日は「大安」に「一粒万倍日」が重なり、幸せが万倍にも広がる良い日にちです。
また、12月10日・22日・28日には「大安」に「大明日」が重なるという何をしてもうまくいく日です。
令和3年12月に引っ越しをされる場合には、こうした「吉」の重なる日にちを選ぶのがおすすめです。
縁起の悪い日
8日、9日、11日、15日、21日、23日
令和3年(2021年)12月8日は、「三隣亡」「不成就日」が重なりますが、「先負」のため、どうしても引っ越しされる場合には、午後を選ぶのが良いです。
令和3年(2021年)の12月は1日の間に吉凶混合する日も多いので、1日の中で比較的良い運気で動けそうな時間帯や方角などを見つけると安心して引っ越しすることができます。
まとめ
こちらの記事では、「12月の引っ越しの見積もり相場」「12月の引っ越しの見積もり料金が安い日・高い日」「12月の引っ越しにおすすめの縁起の良い日」などをご紹介してきました。
12月はそれほど引っ越しの依頼件数が多くないため、引っ越しの見積もり料金の相場はそれほど高くありませんでした。
また、12月の引っ越しは前半にすると、見積もり金額が特に安くなります。
しかし、12月後半は会社も学校もお休みになり年末までに引っ越しをしたい人で引っ越しが多くなるため、引っ越しの見積価格が高くなります。
特に年末は、引っ越し業者さんもお休みになりますので12月31日の大晦日に引っ越しをする場合には、高い引っ越し料金を覚悟しなくてはいけません。
令和3年(2021年)の12月には1日の間に吉凶混合の日が多いので、縁起を気にする方は引っ越しの時間帯を調整するなどして「吉運」を得ましょう。